【カタールW杯|H組展望】ウルグアイは自信を持ってポルトガルに挑むか。秘めた力を考えれば韓国とガーナにもチャンスあり

2022年11月08日 河治良幸

レオンのブレイクに期待がかかる

グループHは“2強体制”となるか。左からソン・フンミン(韓国)、C・ロナウド(ポルトガル)、スアレス(ウルグアイ)、ウィリアムス(ガーナ)。(C)Getty Images

 11月20日に幕を開けるカタール・ワールドカップ。4年に一度の大舞台では、どんな戦いが繰り広げられるか。本稿ではグループごとに出場国の横顔を紹介し、決勝トーナメント進出に向けた争いを展望する。今回はグループHだ。

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■ポルトガル
(6大会連続8回目の出場)

 前回大会はラウンド・オブ16で、ウルグアイに敗れて大会を後にした。

 37歳のクリスティアーノ・ロナウド(マンチェスター・U)にとっても集大成のW杯になる可能性が高いが、躍進のためにはまだまだ大エースが鍵を握るだろう。4-2-3-1の2列目はブルーノ・フェルナンデス(マンチェスター・U)、ベルナルド・シウバ(マンチェスター・C)など、世界に誇る陣容だ。

 ディオゴ・ジョッタ(リバプール)の負傷欠場が確定しており、23歳のラファエウ・レオン(ミラン)のブレイクに期待がかかる。さらに右SBの俊英ディオゴ・ダロ(マンチェスター・U)など、ヤングパワーとの融合がポイントだ。
 
■ガーナ
(2大会ぶり4回目の出場)

 アフリカ最強のライバルであるナイジェリアをアウェーゴールの差で破って、2大会ぶりの出場を決めた。

 ややパンチ力が心配された前線には、スペイン代表経験もある長身FWイニャキ・ウィリアムス(アスレティック)が祖国のためにプレーすることを決断。新エースとして期待がかかる。

 9月のブラジル戦において、試合前の練習で負傷した中盤の大黒柱トーマス・パーティ(アーセナル)がプレミアリーグで戦線復帰し、本大会に目処が立った。オットー・アッド監督は4-2-3-1をベースに、4-1-4-1、オプションとして5バックも組み込んでいるが、UAEで行なわれるスイスとの強化試合をステップに、どういう布陣をポルトガルとの初戦でぶつけてくるか、プランニングしてくるはずだ。
 

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