「人生で初めての経験」本職ではない冨安健洋に先発の座を奪われたアーセナルDFが心境告白!「トミヤスは見事だった」

2022年10月15日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「『右SBをスイッチしよう』なんて多くの監督が考えることじゃない」

リバプール戦では本職の左SBティアニー(左)を押しのけ、冨安(右)が先発した。(C)Getty Images

 選手は常に試合に出たいと思うものだ。チームメイトにスタメンの座を譲ることになり、満足する者はいない。ただ、競争相手がそのポジションを本職としていなければ、悔しさはより一層大きい。

 アーセナルのキーラン・ティアニーが、プレミアリーグの前節リバプール戦で、ミケル・アルテタ監督が自身ではなく、冨安健洋を左SBの先発に選んだことを振り返った。英紙『Daily Mail』が伝えている。

 リバプール戦はモハメド・サラーというワールドクラスのアタッカーと対峙するだけに、左SBを本職とするティアニーの起用が予想されていた。だが、スペイン人指揮官は日本代表DFを抜擢。ユーティリティ性を武器とする冨安は、見事にサラーを封じ、後半途中での交代に追いやった。

 ティアニーは『Football Daily』で「木曜の試合(ヨーロッパリーグのボデ/グリムト戦)で交代になったときは、リバプール戦に備えてかもしれないと思った。そのときは監督もそういうプランだったかもしれない」と振り返っている。

「でも試合前日、監督から『君のパフォーマンスの問題じゃない。ただ私が戦術的な変更をしたいんだ』と言われたんだ」
【動画】冨安がサラーをブロック!スーパースターとのバチバチの戦いをチェック
 さらに、スコットランド代表DFは「すごく悔しかった。怒ることはない。それで頑張らないということはない。でも、悔しかった。出られるときはいつでも出たいからね。特にビッグマッチでその雰囲気を味わいたいならなおさらだ」と続けた。

「でも、僕に言えることはない。僕らは勝ち、トミヤスは見事なプレーをした。ゲームプランが上手くいったんだ。『右サイドバックをスイッチしよう』なんて多くの監督が考えることじゃない。でも監督はそれをして上手くいった」

 常に激しいポジション争いを強いられているティアニーは、「人生で初めての経験だった。新鮮だったよ。昨シーズンも3、4試合出られないことがあったけど、今回は全てが新しかった。学んで対処しているところだ」と述べている。

「キツいよ。サッカー選手はプレーしたいものだ。僕は怪我から戻るためにハードワークした。とにかくできる限り出たいものなんだ」

 競争が激しいのは、チームの層の厚さの表れでもある。超一流の選手たちは、その中でポジションを手にしてきた。冨安やティアニーをはじめ、アーセナルの最終ラインは、しのぎを削りながらそういった選手に成長を遂げられるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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