【C大阪】田代有三×玉田圭司 相思相愛の2トップが語る昇格への決意

2015年10月10日 本田健介(サッカーダイジェスト)

いてほしいところにいてくれる。玉さんとの2トップは予想通り非常にやりやすい。――田代有三

ともに今季C大阪に加入した田代(左)と玉田(右)。J1昇格の懸かる終盤戦に向け、ふたりの得点力への期待は膨らむはず。写真:田中研治

 8月のフォルラン、カカウの退団後、最前線で輝くのが経験豊富な玉田と田代の2トップだ。21節以降、コンビを組むと11試合で合計10ゴール。「お互いの良さを補い合えている」と話すふたりは、抜群の連係を見せ、巻き返しの原動力となっている。
 
 C大阪のJ1昇格のカギを握るふたりに話を訊いた。
 
――◆――◆――
 
――ふたりは08年のワールドカップ・アジア3次予選のバーレーン戦で、揃って代表に招集されていますが、同じクラブでプレーするのは初めてです。お互いの印象はどうですか?
 
玉田 代表でのあの試合はふたりともサブで、試合に出なかったよね?
 
田代 いや玉さんは出場したはずですよ。
 
玉田 あ、そうだ、俺は途中から出て。有三の印象はケツがでかいということかな(笑)
 
田代 いやあの頃はまだシュッとしてたでしょ?
 
玉田 あの頃はまだか(笑)。でも今のチームメイトはみんな同じ印象を持っていると思うよ。"ケツネタ"が流行っているしね。
 
田代 そうなんですか? 玉さんが言っているだけでしょ。
 
玉田 いや若手は裏でクスクス笑っているから(笑)。
 
田代 え!? 本当ですか? 知らなかった……。
 
――逆に田代選手は玉田選手にどんな印象を?
 
田代 ケツが小さいなと(笑)
 
玉田 小さいかな? でも小っちゃく見えちゃうのか。
 
田代 まあ、それはさて置き、これまで何度も対戦してきて感じたのは、シュートが上手くて、足もとの技術が高い選手だなと。僕とはまったく違うタイプなので、組んだらやりやすいだろうと思っていました。
 
――実際に組んでみて、その予想は当たりましたか?
 
田代 想像通りで、いてほしいところにいてくれるのでやりやすいです。僕が前線で張った時にボールを受けに下がってくれたり、頭で流した時に背後を狙ってくれたりと、非常に助かっています。
 
玉田 有三と俺は本当にタイプが違うからね。お互いを上手く補い合えていると思うよ。実際に有三のアシストから何点か取れているし、良い関係を築けているね。
 
――田代選手はシーズン開幕後の3月24日にチームに加わりましたが、もう環境には慣れましたか?
 
田代 いやまだですかね……。
 
――玉田選手は開幕前に新加入した今季、初の大阪ということで不安を感じていたようですが。
 
玉田 今でも慣れはしていないですが、違和感はなくなったかな。
 
田代 それはもう慣れているんですよ。
 
玉田 そうなのかな? 大阪のノリは嫌いじゃないけどね」
 
――田代選手は(パウロ・)アウトゥオリ監督とは、鹿島時代の2006年以来の再会となりました。
 
田代 あの頃はメチャクチャ怖かったんですよ。点を入れてもベンチで怒っていましたからね。喜ぶ姿を見たことがなかったです。
 
玉田 俺はそんなイメージないけどね。
 
田代 こっちに来て違いすぎてビックリしましたもん。だから僕は、まだびびっている面があるんです。鹿島の選手はみんなそうだと思いますよ。
 

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