バッカが2ゴール! ミランがパレルモとの乱打戦を制する!

2015年09月20日 白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

激しく攻守が入れ替わるトランジション・ゲームに。

2得点を挙げたバッカ(手前)と、1ゴール・1アシストを記録したボナベントゥーラ(後方)。ともにミラン勝利の立役者に。(C)Alberto LINGRIA

 現地時間9月19日、セリエA4節でミランはパレルモを本拠地サン・シーロに迎えた。
 
「我々は試合を支配した。残念なのは結果だけだ。このパフォーマンスを続ければ、多くの勝利を挙げられると確信している」
 
 0-1で敗れた前節のミラノ・ダービー後にそう語ったシニシャ・ミハイロビッチ監督は、実際に6日前と同じスタメンを選択。本田圭佑は4-3-1-2システムのトップ下に入った。
 
 一方、ここまでの3試合は3-5-1-1で戦ってきたパレルモは、オプションの4-3-1-2で臨んできた。
 
 キックオフから両チームとも素早いアプローチを見せ、激しく攻守が入れ替わるトランジション・ゲームに。その中で主導権を握ったのが、ミランだ。
 
 前節からナイジェル・デヨングに代わってアンカーに入っているリッカルド・モントリーボがうまくボールを引き出し、巧みな散らしで次々とチャンスを作った。
 
 そして21分には、待望の先制点が生まれる。
 
 3分前に怪我に倒れたイニャツィオ・アバーテに代わって右SBに入った18歳のダビデ・カラブリアが、ゴール前にクロス。これをジャコモ・ボナベントゥーラが粘ってヒールパスに繋げ、カルロス・バッカが右足でしっかり押し込んだ。
 
 ただ、32分には被弾。コーナーキックからオスカール・ヒリーマルクに頭で押し込まれた。
 
 それでも、41分にはすぐさま逆転に成功。ゴールまで22メートルの位置で得た直接FKを、ボナベントゥーラが見事にゴールネットに突き刺さった。
 
 後半は時間の経過とともに両チームとも足が止まり、前半と比べればややオープンな展開になる。
 
 そして、何度かチャンスを逃したミランは、その代償として同点弾を浴びる。
 
 72分、56分に投入されたアルベルト・ジラルディーノの見事なワンタッチパスから裏に抜け出したヒリーマルクに、右足で叩きこまれたのだ。
 
 しかし、そのわずか3分後、バッカがお返しのドッピエッタ(2ゴール)。敵DFとの駆け引きでスペースを作り、ユライ・クツカのクロスを頭で綺麗に流し込んだ。
 
 ミランはこの1点を守り切って3-2で乱打戦を制し、今シーズン2勝目を挙げた。

次ページ「トップ下の10番」としては落第だ。

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