STVV守護神シュミット・ダニエルの武器は“割り切る力”。カタールW杯でピッチに立つ自信は「もちろんある」【独占インタビュー】

2022年07月30日 中川翼(サッカーダイジェストWeb編集部)

欧州でのプレーで「一番変わったのは“割り切る力”です」

ベルギーで4年目を迎えるシュミット。「無失点の試合を昨シーズンより多く残す」と意気込む。写真:シント=トロイデン

 日本代表の6月シリーズでは、パラグアイ戦で約1年半ぶりに代表のピッチに立った。クラブではベルギーのシント=トロイデン(STVV)に所属し、今季4年目を迎えた。欧州で研鑽を積む30歳の守護神に、新シーズンへの意気込み、香川真司の影響力、カタール・ワールドカップを控える現在の心境、"ライバル"権田修一の存在などについて訊いた。

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――7月23日にベルギーリーグが開幕します。新シーズンに向けて、仕上がりは順調でしょうか?(編集部・注/取材は7月19日に実施)

「プレシーズンでは全体的に追い込んで身体をいじめてきてて、コンディションを上げるという部分はちゃんとできています。コンディションの面で不安は全くないですし、モチベーションも、去年より良い成績でシーズンを終えられるようにということを、チームメイトみんなで言っているので、そこに向かって高まっています」
 
――欧州でのプレーは4年目。自身の中でどんな変化がありますか?

「一番変わったのは"割り切る力"です。『今のはしょうがない』とか『ミスも起こるよね』みたいな割り切るマインドは、成長したって言っていいのか分からないですけど、あんまり物事を重く捉えすぎても自分の負担になるだけなので。そこがJリーグにいたときは結構苦労していたので、割り切る力はついたかなと思っています」

――"割り切る力"はどのように身につけたのでしょうか? 海外の選手たちはそういったマインドでプレーしているのですか?

「そうですね。僕にはそう見えます。ミスがあっても自分のミスっていう感じを出さないし、そんな引きずっている感じもない。次々と切り替える選手が多い。そういうことは周りの選手から学んだことかなと思います」

――プレーの面で変化したことは?

「リスクを冒す、冒さない、というところ。例えば、ハイボールに対して飛び出していくとか、ボールを繋ぐ部分では、あまり無理なリスクは冒さないようになってきたかなと思います」
 

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