「海外のほうがより直線的。日本はまだまだ…」中田浩二がズバリ回答。ベストチームメイトは? 鹿島の監督就任は?【インタビュー】

2022年07月20日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「自分の中で一番大きい存在というか…」

中田氏に出演中の番組『サッカー日本代表独占インタビュー THE VOICE』のスタジオで話を伺った。写真:滝川敏之

 さらなる活躍を求め、世界へ羽ばたく選手が後を絶たない。欧州にあって、日本に足りないものは何なのか。現役時代は鹿島アントラーズのほか、マルセイユ(フランス)とバーゼル(スイス)でもプレーした中田浩二氏に、出演中の人気番組『サッカー日本代表独占インタビュー THE VOICE』の収録終わりに話を伺った。話題は多岐に及び、貴重な思い出話や今後の野望も飛び出した。

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――ヨーロッパでのプレー経験もある、中田さんの目から見て、日本と海外の違いはズバリ何でしょうか?

 ヨーロッパのクラブは100年以上続いているところもありますが、Jリーグはまだできて30年というところで、歴史は多少違うかと思います。あとは海外のほうがより直線的というか、ゴールに向かうプレーのほうが多い。日本はやっぱりまだまだポゼッションというか、それも大事なことだと思うんですけど、サッカーはゴールを奪い合う競技なので。見ている人もそういうシーンが多いほど、面白いと感じるはず。そういうシーンをもっともっとJリーグでも日本の選手が出していってほしいなと思います。

――ファンの熱量の違いは感じましたか?

 100年続いているということは、親子3代、4代でそのチームを応援しているということだから、子どものときから刷り込まれているんだろうなっていうのは当然ありますね。日本もそういうふうになっていかなくちゃいけないし、親子2代、3代で応援する文化ができていくと、より熱は上がっていくと思います。それは積み重ねですね。
 
――話は変わりまして、現役時代の印象に残っているシーンについてお聞きしたいです。自身が思うベストゲーム、ベストゴール、ベストチームメイトを教えてください。

 ワールドカップで初めて勝ったロシア戦は、代表であれば自分の中で一番印象にありますね。クラブで言えば3連覇したとき。2009年の最後に埼スタでやったゲーム(浦和レッズ戦)はすごく印象的です。

 ベストゴール……。代表で僕、2点しか取っていないでんすけど、初ゴールはすごく印象深いかな。2004年のアジアカップの4-3で勝った試合(バーレーン戦)。コーナーから入れた代表初ゴールはすごく嬉しかった思い出がありますね。

 自分の中で一番大きい存在というか、仲間であり、ライバルでもあったのはやっぱり小笠原満男ですかね。バチバチではないですけど、やっぱり満男が試合に出たり、活躍すると、悔しかったです。だから自分も頑張らなければいけないなというのはありました。同じチームで一緒に戦っていくうえで一番頼もしい選手でもあったので、仲間でもありライバルという関係は、おそらくずっと続いていたと思います。

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