【日本代表】“偶然”の2ゴールにならないために、シリア戦で香川真司に求められるノルマとは?

2015年09月09日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

10番から“オーラ”を感じられないのはなぜか?

2ゴールと結果を残した日本の10番だが、強い印象を与えたわけでは……。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 アフガ二スタン戦でゴールラッシュの口火を切ったのは、香川だった。本田や長友が「重要な仕事をした」と言うように、ミドルからの先制弾(10分)は価値ある一撃となった。まるでお祭り騒ぎだった相手サポーターを沈黙させた点でも、まさに重要なゴールと言えた。
 
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 試合後はホッとしたような表情で「良い形でシュートが打てた」と振り返った香川は、続けて「このレベルだからできたことですが、個人的には自信になりました。やはりアウェーの雰囲気は感じましたし、相手がボールを持った時には歓声もあったので。アウェーのなか、大差で勝てたのは良かったと思います」ともコメントしている。
 
 アウェー、しかもピッチコンディションの悪いなかで、49分にもゴールを決めるなど香川の出来は5日前のカンボジア戦よりも良かった。ただ、圧倒的なパフォーマンスだったかと言えばそうではないだろう。
 
 この10番にボールが渡ればなにかやってくれそうなオーラがいまひとつ感じられないのは、なぜか。カンボジア戦で1ゴール、アフガニスタン戦で2ゴールと、9月の連戦で本田(2点)や岡崎(2点)よりも多くネットを揺らしているにもかかわらず、その印象がそこまで強くないのはなぜか。

次ページ試金石となる10月のシリア戦。

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