【日本代表】求められるのはゴールだけ。岡崎慎司は”結果”で想いを伝える。

2015年09月08日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

アウェーの怖さは承知しているが、焦りや戸惑いは一切ない。

カンボジア戦ではチーム最多となる6本のシュートを放ちながら、ゴールを奪えなかった。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 なんとなくパッとしない日本代表の現状を、それでも岡崎は前向きに捉えている。
 
「ワールドカップ(本大会)の前になっていきなりいろんな問題が出るよりは、予選で苦しみながら自分たちがやらなきゃいけないことを見つけていくほうが、個人的には良い。(相手の力量に関係なく)アウェーの試合は難しいし、そこで課題が出てくれば自分も含めて伸ばせるものがまだあるって考えられるので」
 
 ポジティブななかにも慎重な言い回しがあるのは、アウェーの怖さを十分に承知しているからだ。とはいえ、焦りや戸惑いは一切ない。テヘランの標高が1200メートルということを訊かれた際も、毅然とこう言い放った。
 
「もちろん、いつもとは違う感じかもしれないですが、それを考えれば考えてしまうほど身体は動かなくなるものだし、ホント、それはあまり気にしないでやりたい」
 
 ここで弱気なコメントなどできないだろう。カンボジア戦ではチーム最多6本のシュートを放ちながら、無得点。所属するレスターで称賛の声を集めていたぶん、失望は大きかった。

次ページ「自分たちがワールドカップにどれだけ行きたいかを皆さんに分かってもらいたい」。

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