『南葛SC』によって生み出されるシナジー効果【南葛SC×KLab 対談・後編】

2022年05月30日 伊藤 亮

岩本義弘(南葛SC GM)×藤好俊(KLab株式会社 執行役員)対談――「本当に良い関係が築けているひとつの証になったと思います。」(岩本)

今回の対談にご登場いただいた岩本GM(左)と藤好KLab執行役員(右)。ともにセリエAのクラブを愛するサッカーファンだ。写真:滝川敏之

 5年という月日がもたらした信頼関係。

 単にスポンサーする側とされる側にとどまらず、パートナーとしての関係を深めてきたことで、互いが高め合う理想的な関係性がもたらされた。

 アプリゲーム内でのコラボレーションに、かつてない新企画。一見、ビジネスの話になってしまうが、間接的にその効果は南葛SCの現場にも波及する。

  対談後編では、長きにわたりパートナーシップを結んでいるからこその絆が、2人の話から窺えた。


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 KLab株式会社が運営するスマートフォン向けゲームアプリ『キャプテン翼~たたかえドリームチーム~』では、南葛SCが試合で勝利すると、ゲーム内のアイテムがボーナスとしてユーザーに配られたり、キャラクターが南葛SCのユニフォームを着てプレーできたりと、コラボレーション企画がたくさんある。これもまた、パートナーシップの形のひとつだろう。そしてその形は、年月とともに発展してきた。

岩本 ゲーム内のコラボレーション企画については、開発スタッフの方々から提案をいただいた記憶があります。

藤好 やらない理由はない、という感じでしたね。やっぱり「南葛」ですから。『キャプテン翼』のあの南葛SCとパートナーシップを結んでいて、情報を知ってもらえる機会があって、何も言わない、伝えないということはありえないだろうと。

岩本 最近では、2021年から配信されている『NEXT DREAM』という高橋陽一先生原案のストーリーは、まさに南葛SCとのパートナーシップから生まれた画期的なものだと思います。欧州を舞台に『キャプテン翼』のキャラクターたちが各チームに所属してチャンピオンズ・リーグを戦う物語ですが、高橋先生のマンガ家人生の中でも、すごく重要な機会になっただろうなと思います。なにせ、まだマンガになっていない自分のコンテンツをゲームに提供したわけですから。これがなぜ実現したかといえば、5年間パートナーシップが続いて、その間、いつも試合に見に来ていただいて。そういったことの関係性から生まれたものだというふうに感じています。

藤好 『NEXT DREAM』に関しては、こんなことがアプリゲームで実現できる機会なんてほぼないと思っていたので、光栄でしかありません。こんな大きな企画をアプリゲームでやるための表現から、最後まで続ける運営に至るまで……我々としては本当にビシッと気が引き締まる以上の思いです。

岩本 我々は「スポンサー」ではなく「パートナー」という呼び方をしていますが、それこそ今回の企画のように、一緒に考えたり、高橋先生が南葛SCの代表として動いてくれたりすることで、よりパートナーとしての結び付きが強まっていきます。信頼関係がなければ絶対に実現していなかったでしょうし、本当に良い関係が築けているひとつの証になったと思います。
 

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