【バイタルエリアの仕事人】Vol.15 小野裕二|ゴールを取るために何をすべきか。変わらない優先順位とアレンジ

2022年04月29日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「サガン鳥栖を応援してくれている雰囲気は変わっていない」

3年ぶりに鳥栖に復帰した小野。29歳のアタッカーは、どんな想いでピッチに立ち、闘っているのか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 攻守の重要局面となる「バイタルエリア」で輝く選手たちのサッカー観に迫る連載インタビューシリーズ「バイタルエリアの仕事人」。第15回は、今季3年ぶりにサガン鳥栖に復帰した小野裕二。

 横浜F・マリノスの下部組織育ちで、2011年にトップ昇格後、13年に初の海外移籍でベルギーへと渡る。リエージュ、シント=トロイデンで活躍後、17年に鳥栖に移籍。20年にガンバ大阪に新天地を求めて2年間プレーした後、再び、鳥栖の一員となった。

 シーズン開幕から約2か月、第2節以降はメンバーに名を連ねて、第9節まで途中出場が続いている(編集部・注/インタビューは4月21日に実施)。第8節・京都サンガF.C.戦では、試合は1-3で敗れたが、自身はPKで復帰後初ゴールをマーク。確かな存在感でチームを支えている。

 今年でプロ12年目。古巣で再出発を図る29歳のアタッカーは、どんな想いでピッチに立ち、闘っているのか。

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 開幕の前後で小さい怪我がちょっとあって、何日か離脱することがありましたけど、幸いにも、何週間とか1か月とか長期のものではなくて、そこはポジティブに捉えています。ここまでを振り返れば、去年、一昨年に比べたら、順調に試合に出る時間は多くなっています。これをしっかりと継続していきたい。コンディションを上げていって、ゲームをどんどんこなしていって、プレータイムを長くしてパフォーマンスを良くしていきたい。
 
 3年ぶりの鳥栖は、僕と同じタイミングで戻ってきた選手が何人かいますけど、以前の在籍時とはメンバーがだいぶ変わっていますよね。ただ、鳥栖の街並みだったり、街全体でサガン鳥栖を応援してくれている雰囲気は変わっていないのは有難いです。

 チームとしては、リーグ戦では9試合を消化して2勝6分1敗、勝点12の9位。勝利の数は多くはないですけど、自分たちがやろうとしているサッカーを表現していくなかで、引き分けたりしている。そこで、僕だったり、今、離脱している選手も含めて、これまで以上にアクセントをつけていくことができれば、チームとしてもっと良い方向に向かっていけると思います。

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