【東アジアカップ】不慣れな右SBで“最高難度のテスト”を受けた遠藤航。「イメージどおり」のアシストで存在感

2015年08月03日 サッカーダイジェスト編集部

「どんどん前へ出ていこうというのを意識していた」(遠藤)

この日のスタメンで22歳の遠藤(21番)が最年少。代表デビュー戦ながらプレーに硬さは見られず、開始3分に低くて速いクロスで武藤の先制ゴールをアシストした。 写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 
 東アジアカップの北朝鮮戦で遠藤航が受けたテストは、チームの誰よりも難易度が高かった。湘南で務める3バックの右サイドでも、U-22代表で定位置のボランチでもなく、4バックの右SBで先発したからだ。しかも、国際Aマッチデビュー戦である。
 
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 とはいえ、見慣れない背番号21を着けた遠藤に硬さはないのだ。緊張感に身体と心が縛られてしまうタイプではなく、この日も「それほど緊張もなくゲームに入れました」と話す。
 
「森重さん、槙野さんがよく声を掛けてくれたし、周りの選手に助けられたおかげです」と付け加えたものの、スタメン最年少の22歳は先制点を呼び込んでいる。前半開始直後の3分、武藤雄樹の先制弾をアシストしたのだ。
 
「立ち上がりだったので、どんどん前へ出ていこうというのを、自分のなかで意識していました。ボールを持って顔を上げた時に、武藤くんが走り込んだのが見えたので、ディフェンスとキーパーの間に蹴ればチャンスになるかなと思った。イメージどおりでした。本当に上手く走り込んでくれたし、走り込みのタイミングにボールを合わせられたので、良かったと思います」
 
 右サイドからの低くて速いクロスは、湘南でもたびたび見せているストロングポイントだ。攻撃面における「遠藤らしいプレー」のひとつである。
 
 ディフェンスの局面でも、自らの特徴を相手にぶつけた。
 
「最低でも1対1で負けない、クロスを上げさせないというのは自分のなかで意識していたので、そういうところはできたと思います。相手は自分と相対する選手だけでなく、2列目の選手もクロスに入ってきたので、そういうところの対応も悪くはなかったと思うんですけど……」
 

次ページ不慣れな右SBも「自分なりにやれた部分もあった」と手応え。

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