【ブンデス日本人選手の中間査定】1部&2部の12人を採点! 長谷部、原口、板倉らを抑えての最高評価は?

2022年01月15日 中野吉之伴

完全移籍となり勝負の2年目と思われたが…

(左から)奥川、長谷部、原口、遠藤航の評価は? (C) Getty Images

 ブンデスリーガ1部は1月7日に後半戦がスタートし、2部も14日から再開した。本稿では、ドイツで奮闘する12人の日本人選手について、前半戦のパフォーマンスを100点満点で採点。まとめて紹介する。※個人及びチームの成績はすべて前半戦終了後のもの。

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【1部】
●原口元気(ウニオン・ベルリン)…80点(とてもよくやった)
17試合0得点・4アシスト


 移籍1年目からレギュラーとして活躍するのは簡単なことではない。しかも、ウルス・フィッシャー監督は非常に厳格で、要求しているパフォーマンスを発揮できない選手はすぐに代えられてしまう。ハードワークと戦術的規律の要求レベルはリーグ全体を見ても非常に高い。その要求をしっかりと満たし、加えて攻撃でもアクセントを加えられているから常時試合に出られるのだ。

 勢いだけではなく、効果的なポジショニングと身体の向きを意識しながらプレーをしているので、攻撃の流れを止めることなく関われている。4アシストはチームトップタイ。得点がないのが残念だが、いい形でシュートチャンスに絡んでいるので、後半戦はゴールシーンも見られるはずだ。

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●遠藤渓(ウニオン・ベルリン/MF)…30点(不満が残る)
2試合0得点・0アシスト


 出場は2試合でたった21分。完全移籍となり勝負の2年目と思われたが、ここまでは出場機会がほとんどないまま時間が過ぎている。同僚の原口が「監督は彼のことをすごく評価している。ただ、ウイングのポジションがない」と内情を教えてくれたことがあったが、たしかに攻撃的なアウトサイドのポジションがあったら、チーム内での立ち位置も変わるかもしれない。

 3₋5₋2が基本のチームで、インサイドハーフでプレーするにはインテンシティとハードワークが足らず、WBとしては1対1での守備に難がある。FWにはポストワークがしっかりできる選手が求められるため、どうしても序列が下がってしまう。現状では冬の市場でレンタル移籍という可能性もある。いずれにしてもまずはプレーできる環境に身を置くことが大切なのは言うまでもない。
 

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