「かなり嫌がっていた」強豪アヤックス撃破のAZ菅原由勢、オランダ代表DFとのマッチアップに手応え!「俺のアシストになる?」【現地発】

2021年12月13日 中田徹

「走れと言われた日本人は走るしかない(笑)」

右サイドハーフで先発フル出場し、アヤックス撃破に貢献した菅原。(C)Getty Images

 12月12日、エールディビジ8位のAZは敵地ヨハン・クライフ・アレーナで、首位アヤックスを2−1で破った。右サイドハーフとしてフル出場した菅原由勢は開口一番「疲れました」と語るも、笑顔が耐えない。

「アヤックスはチャンピオンズ・リーグのグループステージを6連勝で突破して、ドルトムントにも勝ったすごいチーム。アヤックス戦はエールディビジで一番タフな試合です。また、AZとアヤックスの戦いは"ノールト・ホーラントダービー(両チームの本拠地はノールト・ホーラント州)"と呼ばれるビッグゲームですので、90分間、後先考えず足がどうなってもいいから走ろうと思ってました。(序盤でつまづき)今季、チームがうまくいかず、自分自身も難しい時期がありましたが、勝って本当に嬉しいです」
 
 この日のAZは普段の4-2-3-1から、4-4-2を基調にしたフォーメーションを組んだ。右サイドハーフに入った菅原は、アヤックスの左サイドバックを務めるランダ代表DFダレイ・ブリントの徹底マークを任されたことから、状況に応じて右ウイングの位置に張り出したり、5バックとして最終ラインに加わったり、複雑に立ち位置を変え続けていた。

「それこそ可変式システムだったんです。守備になったら俺は5バックになってもいいし、ウイングとしてプレスをかけてもいい。そこは自分のさじ加減でした。かなり頭を使いながらプレーしたので、頭も身体も相当疲れました」

 9日のカンファレンスリーグ、対ラナース戦(1‐0でAZの勝利)から、わずか中2日で迎えたアヤックス戦ということもあってフォーメーション練習はなし。ミーティングで攻守の確認をしただけだった。

「正直言って、細かい話しをしたのは今日の試合前だけだったんですよ。守備・攻撃をこういう風にやるという感じで確認して、自分に関しては『お前は今日、めちゃくちゃ走らないといけないからな。それがお前のタスクだ。守備も攻撃も走り続けろ』と言われた。そう言われた日本人は走るしかない(笑)。ワンツーで右サイドを崩せる場面もありましたし、効果的な走りもできました。今日は、自分に与えられたタスクができたと思います」

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