【J1採点&寸評】FC東京0-2徳島|PKストップの守護神がMOM。“不十分”だった日本代表SBは厳しく評価

2021年11月20日 後藤勝

FC東京――ボールの奪いどころを見出だせず

【警告】FC東京=三田(80分) 徳島=ジエゴ(59分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】上福元直人(徳島)

[J1第36節]FC東京0-2徳島/11月20日/味の素スタジアム

【チーム採点・寸評】
FC東京 4.5
引いて構えてもライン間やボックス内でボールを動かされ、前からハメようとしてもうまくあしらわれ、なかなかボールの奪いどころを見出だせなかった。攻撃では試合後、安部が言っていたように長いボールの質自体にも問題はあったが、ブラジル勢にもいつものキレがなく、後半の選手交代まで機能しなかった。長谷川健太前監督退任後、何をテーマに個々が頑張ろうとするのか、その行方が見えない。

【FC東京|採点・寸評】
GK
1 児玉 剛 5
前節8失点の波多野豪に代わり先発出場。18分のセーブを含めて個人としての安定はある程度感じられたが、もう少しチームを動かせるようになってもらいたい。

DF
22 中村拓海 4.5
連係が良いはずのD・オリヴェイラへの長いボールも適当に流れてしまい、9番の力を活かせず。イキの良いサイド攻撃を繰り出せなかった。

DF
4 渡辺 剛 4.5
この先発メンバーを見渡したとき、東とともにチームを引っ張っていかなければいけないひとりだが、ラインコントロールを含む統率が出来たとは言い難い。
 
DF
32 ジョアン・オマリ 4.5
FC東京の中では足もとの技術と守備の強さ、高さのバランスがとれたセンターバックだが、この日はボール扱いに関する優位性があまり感じられなかった。守備も連係で守るところについては効果的に映らなかった。

DF
50 長友佑都 4.5
経験豊富なベテランであるだけに、己のプレーの質を保つことはもちろん、周囲の士気を高める役割も求められているが、この日は不十分。日本代表遠征から帰ってきたばかりで、この試合のための準備期間はわずか。決して良い条件ではなかった点は同情出来るが、結果が出ていないことは事実。課されているハードルは低くない。

MF
10 東 慶悟 4.5(63分OUT)
最終ライン4人とボランチ青木の前での身体を張ったシュートブロックが仇となり、コースを変えて徳島の先制点にしてしまった。この前半終了直前のプレーから立ち直ることは難しかったか、中に入る工夫はあっても前線とのつなぎになりきれず60分すぎに交代。

MF
21 青木拓矢 5(72分OUT)
最終ラインの前に位置する守備的な仕事人という役割が明確化しつつあるが、その守備でストロングを見せきれず70分すぎに三田と交代。
 

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