「いや、日本人は控えめだけど…」なぜ吉田麻也はすぐカルチョに適応し、信頼を勝ち取れたのか。感謝した元日本代表監督は?

2021年10月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

「日本人のメンタリティのおかげか」と問われ…

いまやサンプドリアのDFリーダーとなった吉田。(C)Getty Images

 サンプドリアに所属する吉田麻也は、長年にわたってヨーロッパのサッカー界で研鑽を積んできた。その中で、異なる文化の様々を積極的に吸収してきたことは、見事なリーダーシップを発揮する頼れるキャプテンとなった一因かもしれない。

 2019-20シーズンの冬のマーケットでサウサンプトンからサンプドリアに移籍した吉田は、新型コロナウイルスの影響による試合延期やリーグ中断というアクシデントも乗り越え、イタリアの地で確かな地位を築いていった。

 デビュー当初からイタリア語でインタビューに応じ、サンプドリアの本拠地ジェノバの方言も織り交ぜてサポーターのハートをわしづかみにした。以降もたびたび、イタリア語やジェノバ弁を駆使する姿に賛辞が寄せられている。
 

 10月22日のイタリア紙『Gazzetta dello Sport』のインタビューで、ジェノバに馴染んだ秘訣は「日本人のメンタリティのおかげか」と問われると、日本代表DFは「いや、マヤのおかげさ!」と返した。

「僕の国の文化によるわけじゃない。日本人はより控えめだけど、僕はオランダ、イングランド、イタリアと、欧州でもうほぼ10年暮らしてきた。元監督の(アルベルト・)ザッケローニがイタリア・サッカーのスタイルを教えてくれたよ。それとコロナ禍の中断が、僕が溶け込む役に立ったね」

 国外生活が長い吉田は、「オープンなメンタリティを持つことが重要だ」と続けている。

「僕はサッカーや食べ物だけではなく、いつも新しい何かにトライしたい。ハートがオープンなんだ。ジェノバにはサッカーをしに来たのだけど、君たちの文化を学ぶことも目標だよ」

 こういった姿勢が、周囲の信頼を一身に集める人間性を育んでいったのだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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