青森山田のMF松木、柏U-18のDF田中、興國のFW永長…来季“即戦力”候補の加入内定者5選!

2021年10月18日 松尾祐希

今夏にインターハイ優勝を達成

松木玖生(青森山田高→FC東京)。フィジカルの強さを生かしたボール奪取や推進力で勝負する。写真:松尾祐希

 2021シーズンが佳境を迎えつつあるなか、各クラブで来季の加入内定者が続々と決まっている。ルーキーイヤーから特大の活躍が期待されるのは誰か。無限のポテンシャルを秘めた注目必至の逸材5人を紹介する。

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MF
松木玖生(青森山田高→FC東京)

 U-20日本代表候補に飛び級で選ばれるなど、今年の高校年代で最も注目を集めているタレントだ。4得点を挙げた1年次の高校選手権ではチームの準優勝に貢献。2年次からは10番を託され、同年の選手権では再び決勝で涙を呑んだが、攻守で存在感を発揮した。

 最終学年を迎えた今季は夏のインターハイでチームを16年ぶりの優勝に導き、自身としても中学校2年次以来となる日本一を達成。強気な姿勢と物怖じしないメンタリティが持ち味だが、この時ばかりは嬉しさのあまり涙を流した。

 海外志向が強く、2月にリヨンなどのトレーニングに参加したなかで、10月12日にFC東京入りが内定。主戦場はボランチとトップ下が予想される。「自分はカッコつけてサッカーをするタイプではないし、ゴールに貪欲に向かっていくタイプの選手」と本人が言うように、フィジカルの強さを生かしたボール奪取や推進力で勝負する。プロのプレースピードに適応できれば1年目からの活躍も夢物語ではない。
 
DF
田中隼人(柏レイソルU-18→柏レイソル)

 188センチで左利き。世界基準のポテンシャルを持つCBだ。最大の魅力は左足から繰り出される高精度のフィード。一発で局面を変えるロングレンジのキックは世代屈指のレベルにある。

 2種登録された今季はルヴァンカップでトップデビューを果たし、プロの世界でも戦えることを証明。本人も手応えを得ており、「ビルドアップや楔のパスなどは通用したと思うし、フィードに関してもトップチームでも通用すると感じた」と語る。

 一方で球際の強さは改善の余地を残す。「ネルシーニョ監督はゴール前の攻防や空中戦の強さを求めているので、そういうところを改善しないとトップチームで試合に出られないと感じる。足もとと球際の強さを兼ね備えたDFになっていきたい」と気合い十分。弱点の克服で、さらなるスケールアップを期す。
 

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