【浦和×C大阪|ルヴァン杯・準決勝第1戦展望】成長過程にある両者のバトル。タイトルへの強い想いが原動力に

2021年10月06日

浦和――様々な意味での「復活」をかけて

浦和の予想スタメン

ルヴァンカップ準決勝第1戦
浦和レッズ対セレッソ大阪
10月6日(水)/19:00/埼玉スタジアム2002

浦和|準決勝までの戦績
▼グループステージ
1 湘南(A)△0-0
2 柏(H)●0-1
3 横浜FC(A)〇2-1
4 湘南(H)△0-0
5 柏(A)△3-3
6 横浜FC(H)〇2-0
▼プレーオフステージ
1 神戸(A)〇2-1
2 神戸(H)△2-2
▼準々決勝
1 川崎(H)△1-1
2 川崎(A)△3-3

[浦和|C大阪との第1戦展望]
 浦和レッズが様々な意味での「復活」をかけ、ルヴァンカップの準決勝でセレッソ大阪との決戦に臨む。

 まずは、直近のゲームであるヴィッセル神戸戦で1-5の大敗を喫したところからの復活だ。その試合前の時点で、公式戦10試合無敗で臨んできた勢いがウソのように前半から失点を重ねた。その好成績を最後方から支えてきたGK西川周作は判断ミスから複数失点に絡み、機能していたストライカーを配置しないシステムもハイプレスの餌食になった。

 リカルド・ロドリゲス監督は「我々は次に向けてしっかりと立ち上がって、浦和レッズの力強さをしっかり見せないといけない」と話す。そうした意味でも、このC大阪戦にはチームが積み上げてきたサッカーの「復活」が求められる。第1戦がホームだけに、アウェーゴールを渡さない戦いをしつつも、ゲームをコントロールして押し込む得意な展開に持ち込みたい。
 
 そして、日本代表に酒井宏樹が招集されたことや連戦を加味すれば、ローテーション起用が想定される。キャスパー・ユンカーや西大伍、槙野智章といったスタメンから少し遠ざかった選手たち、シーズン序盤からルーキーにして中盤を支えてきた伊藤敦樹にもチャンスが訪れる可能性があるだろう。彼ら個人の「復活」もまた、シーズン終盤戦に向けたチームの重要なポイントだ。特に、ユンカーが来日直後に見せたゴールラッシュが復活するかどうかは大きい。

 そして何より、浦和というクラブ自身が近年の低迷からの「復活」を印象付けるタイトルが欲しい。これまでも、ルヴァン杯(旧ナビスコカップ)の優勝は浦和にとってタイトル獲得が続く黄金期の幕開けだった。

 3年計画を打ち出しての2年目、ステップの1年という位置づけであるものの、世代交代の過渡期にあり、若手選手も多くなってきた今シーズンにルヴァンカップで優勝することができれば、再び「強い浦和」をアピールすることができるはずだ。

構成●サッカーダイジェスト編集部
 

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