「ネガティブになったほうが負け」。3試合ぶりに勝点を手にした手倉森監督の思考【仙台】

2021年10月03日 サッカーダイジェスト編集部

試合後インタビューで語った「勝点1」に対する考え方

アウェーで勝点1を獲得した仙台の手倉森監督。今後の展望を「折れずにやり続けるだけ」と語った。写真:田中研治

 ベガルタ仙台は10月2日、アウェーで柏レイソルと対戦。前半に富樫敬真のゴールで先制するも、後半に追いつかれ勝点1を分けあった。試合後、手倉森誠監督がオンライン取材に応じた。
 
「柏のスタイルを理解しつつ、それに対応しながら試合を進めて、立ち上がりに先制点を取れた。2-0にできたかもしれないというくらい、前半は良いゲームの運びだった。後半の深い時間に追いつかれたが、敵地であれば想定内。そこからギアを上げて勝点3を取りに行くには、敬真や松下(佳貴)の怪我というアクシデントが最後まで響いた」
 
 試合をそう振り返った手倉森監督は、今後の残留争いについて「今日は勝点3を取れそうな試合をやって見せた。残りの7戦で取り続けなければならない。『あともう少しだ。そのもう少しを詰めるぞ』と選手たちに伝えた。2週間のブレークに入るが、折れずにやり続ければ果たせると信じてやるだけ」と意気込む。
 
「良い試合だったが、この勝点1をどう捉えているか」という報道陣からの質問には「ネガティブになったほうが負けだと思っている。仙台の今季初勝利は柏だったことや、ホームだったことを考えても、最後まで意地を見せてくることは分かっていた」と答え、あくまでポジティブな勝点1であることを強調した。
 
 また、試合途中から3バックに変更した狙いについては「逃げ切るための守備固めだけでなく、後ろ3枚で相手のプレスをかわす、ビルドアップの修正という意図もあった。だがボールを奪った後、つなごうとする意識が強すぎた」と反省点についても語った。
 
 仙台は残りの試合で残留争いのライバルである大分、湘南との直接対決を控えている。柏との一戦を終えた時点で、16位・湘南との勝点差は4。残留を果たすにはこの直接対決で勝点3を取ることが重要なミッションになるだろう。
 
 最後の7試合、"折れずに"やり続け、J1残留を果たせるか。手倉森監督の手腕に期待がかかる。
 
構成●サッカーダイジェスト編集部
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事