マンチェスター・ユナイテッドは現地時間９月29日、チャンピオンズ・リーグのグループステージ第２節で、昨シーズンのヨーロッパリーグ（EL）決勝で敗れたビジャレアルと対戦した。

　そのEL決勝では、PK戦の末に涙を呑んだ。しかし、昨シーズンとは明確に違いをもたらす存在がいた。12シーズンぶりに復帰したポルトガル代表FWクリスチアーノ・ロナウドだ。

　第１節のヤングボーイズ戦を１-２で落としたユナイテッドは、ホームでのこの一戦でも52分に先制を許す苦しい展開。60分にアレックス・テレスの豪快なボレーシュートで同点に追いついたものの、勝ち越し点を奪うことはできず、アディショナルタイムを迎えた。

　95分、左サイドからフレッジがクロスを上げると、ゴール前にいたC・ロナウドは、ヘッドで落とす。そして、ジェシー・リンガードとワンツーするかたちで、右足で角度のないところからシュート。これがGKの手を弾きながらも、ゴールに吸い込まれた。

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　この劇的な決勝弾にオールド・トラフォードは大歓声に包まれた。英紙『The Guardian』は「スターがユナイテッドを救った」と激賞。オレ・グンナー・スールシャール監督も試合後の記者会見で「我々にはロナウドがいる。それはピッチ上でチャンスを得ているということと同じなんだ」と36歳のエースに惜しみない賛辞を送った。

　C・ロナウド本人は、試合後に自身のSNSを更新し、決勝弾を叩き込んだ後、ユニホームを脱ぎ捨て、彫刻のような上半身を露わに咆哮する写真を公開。この試合で、元スペイン代表GKイケル・カシージャスと並んでいたCL通算出場記録（177試合）を更新して「178」に伸ばしており、忘れがたい日となったようだ。

　投稿のコメント欄にはユナイテッド同僚たちも続々と登場しているほか、ファンからは840万超の「いいね」を集め、１万8000件以上のコメントが寄せられる大反響となっている。「UEFAのクリスチアーノ・リーグ（cristiano league）が開幕」「90分でテレビを消した人、残念だったな！」「君はいつまでもマジシャンでいてくれる」「マンUの神」「この喜びは声にならない」「マジで、本当に、君がベストだ」といった称賛が多数を占めている。

　EL決勝のリベンジを果たし、なんとかCL初勝利を手にしたユナイテッド。この勢いで一気にグループステージ突破を決められるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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