リーグ・アン８戦全勝で首位に立ち、早くも独走態勢を築いているパリ・サンジェルマンだが、主軸のキリアン・エムバペとネイマールの間に不穏な空気が流れているようだ。

　フランスメディアの『RMCスポーツ』は、エムバペがネイマールに対して、「彼は僕にパスを出さない」と愚痴をこぼしていたと報じたのだ。

　その問題のシーンは、９月25日に行なわれたモンペリエ戦（第８節）の89分、ネイマールのパスからユリアン・ドラクスラーが勝利を決定づけるチーム２点目のゴールを奪った場面だった。

　88分にドラクスラーと交代してベンチに下がっていたエムバペは、喜ぶそぶりを見せず、隣に座っていたイドリサ・ゲイエに、上記のようなネイマールに対する不満をこぼしていたという。

【画像】エムバペがネイマールを罵ったとされる問題のシーン

　同メディアは、「リオネル・メッシが加入して以来、エムバペとネイマールのピッチ上での関係は理想的なものとは程遠い」と指摘。この試合ではゴール前で二人の動きが被ってしまう場面もあり、コンビネーションで崩す場面はほとんど見られなかった。

　さらにスペイン紙『MARCA』によれば、フランスのテレビ局『Canal＋』の中継カメラは、エムバペがネイマールを「clochard」と呼んでいたことを捉えていたという。「clochard」はフランス語でホームレスを意味し、ピエロ野郎などのスラングとして使われるフレーズだ。

　パリSGは、現地時間９月28日にチャンピオンズ・リーグのグループステージ第２節でマンチェスター・シティとの大一番を迎える。

　膝の怪我で公式戦２試合を欠場して出場が危ぶまれているリオネル・メッシに加え、エムバペとネイマールの不協和音と、好成績を上げるチームとは裏腹に注目の「MNMトリオ」が本領を発揮するにはまだまだ時間がかかりそうだ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部