名門ミランの歴史に新たな１ページが刻まれた。

　９月25日、ミランはセリエA第６節でスペツィアに敵地で２-１と勝利した。先制点を挙げたのは、この日が初先発だったダニエル・マルディーニ。現在、クラブの技術部門を率いるパオロ・マルディーニの次男だ。

　周知のように、ダニエルの祖父チェーザレと父パオロも、ミランでキャプテンを務めたレジェンドだ。データサイト『Opta』によると、ダニエルのセリエA初得点は、パオロの最後のゴール（2008年３月アタランタ戦）から13年179日ぶり。チェーザレのラストゴール（1961年９月カターニア戦）からは、じつに60年22日ぶりとなる。

　また、イタリア衛星放送『Sky Sport』によれば、チェーザレのセリエ初先発は1954年９月19日（トリエスティーナ戦、4-0勝利）、パオロは1985年９月８日（バーリ戦、１-０勝利）。３世代そろって９月が初先発で、いずれも白星で飾っている。
【動画】マルディーニ次男がドンピシャヘッドでを決めた初ゴール！スタンドの父パオロも思わず立ち上がり…
 

『Gazzetta dello Sport』紙によると、試合後にダニエルは「強烈な感動だ。勝ててよかった。まだ実感が湧かない」と話した。

「スペースを見つけるのが大変だった。でも後半はもう少しシンプルになったかな」

　また、前日にスタメンを伝えてきたというステーファノ・ピオーリ監督については、「すごく鼓舞してくれる。たくさん助言し、大きく助けてくれているよ」と感謝している。

「緊張を乗り越えるのに、チームメートもすごく助けてくれた。監督はいつも自分に対してすごく要求が大きい。でも、アドバイスして助けてくれる」

　そのピオーリは「ダニエルには才能がある。技術を持ち、プレーを見て、飛び出せる。マークを外す点でもっと早さや強度が必要だ」と賛辞を寄せた。

「とにかく、彼はたくさん仕事をしてきた。われわれを満足させていける選手だ」

　ダニエルは、チェーザレやパオロのように歴史をつくることができるのか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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