【Jリーグ】気になる夏の移籍「助っ人」候補リスト。昨オフにはウーゴ・アウメイダ、ジェパロフの名前も…

2015年06月24日 サッカーダイジェスト編集部

昨オフ最大の注目株は中国リーグのブラジル人FWグット。

カルメロ・バレンシア【北京控股(CHI)/FW】国籍:コロンビア 年齢:30歳 身長・体重:175センチ・75キロ 

 J1は、浦和が最終節を待たずに第1ステージの優勝を決めた。6月27日に最終節を終え、7月11日からは早くも第2ステージに突入するが、ここで注目しておきたいのが7月10日から開く「移籍ウインドー」での各クラブの動きだ。
 
 とりわけ、チーム力を劇的に変える外国籍選手の補強は気になるところ。降格を回避するために、上位へ食い込むために、さらにはタイトル奪取へ――それぞれに目標が明確化してくるなかで、この夏はどんな助っ人補強の動きがあるのか。ここでは、今シーズン前にも噂に上がった注目株も含め、移籍市場の人気銘柄を紹介したい。
 
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 巻き返しを期すチームにとって、今後の焦点となるのが外国籍選手の補強だろう。戦力アップに最も即効性があり、かつ飛躍的な戦力向上も期待できる方法のひとつであるのは間違いない。
 
 最下位に低迷していた甲府は早くもシーズン序盤でマルキーニョス・パラナ、バレーを"再加入"させ、監督交代をも起爆剤として順位を急上昇させた。さらに、ダヴィが負傷離脱している鹿島も右膝半月板損傷の癒えたFWジネイを獲得。さっそくデビュー戦の12節・広島戦でゴールを奪うなど存在をアピールしている。
 
 現在Jクラブが獲得できる外国籍選手は、無所属の選手のみである。次に移籍ウインドーが開くのは7月10日から8月7日だ。ここでは1月から3月の移籍ウインドー期間に浮上した外国籍選手の動向に関する噂を振り返り、夏に向けた"予習"をしておきたい。
 
 昨オフのマーケットで一番の注目株だったのが、ブラジル人FWグット(現・重慶力帆)だ。抜群の決定力を誇る点取り屋は昨季、中国の甲級リーグ(2部)にて2試合・1ゴールのハイペースで得点を量産し、超級リーグ(1部)への昇格に大きく貢献。J1、J2の複数クラブがこのストライカーをリストアップしたが、年俸が高騰したため獲得には至らなかった。
 
 同じくJクラブがオファーを出していたという情報があるのは、中国の杭州緑城でプレーする元柏のFWアンセウモ・ハモン、天津泰達の元コロンビア代表FWのカルメロ・バレンシア(現・北京控股)だ。後者にいたっては、加入がほぼ決まり、来日してメディカルチェックまで受けていたという。中国リーグで実績を作った選手が、人気を集めていたことが分かる。
 
 また、すでに日本のサッカーを把握している『元Jリーグ組』も人気の銘柄だった。
 
 C大阪や大宮に在籍したホドリゴ ・ ピンパォン(現 ・ ボタフォゴ)は、昨季ブラジルリーグのアメリカFCのエースとして得点を量産。再び評価を高め、Jクラブからのオファーも受けていたようだ。
 
 さらに、元浦和のエジミウソン(現・シャペコエンセ/ブラジル)、元新潟のブルーノ・ロペス(現ラチャブリー/タイ)もJクラブから接触を受けていたという。結局マネーゲームに巻き込まれそうになったため、Jクラブは手を引いたようだ。ただ、それから半年が経過しており、金銭的な条件が合えば再来日する可能性は十分にあり得る。

次ページ夏のウインドー期間は欧州、ブラジルに「掘り出し物」が残る。

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