デビュー戦で上々のパフォーマンスを披露し、冨安健洋への期待値は高まるばかりだ。

　移籍市場最終日にボローニャからアーセナルに移籍した冨安は、９月11日のプレミアリーグ第４節ノーリッジ戦に先発出場。合流間もない中でスタメンリストに名を連ねると、60分過ぎに交代するまで好プレーを見せた。

　メディアや識者、OBなどから賛辞は絶えず、米スポーツチャンネル『ESPN』も13日、「タケヒロ・トミヤスはアーセナルの守備の懸念に対する答となれるかもしれない」と称賛している。

　同メディアは「まず、本来の仕事である守備で素晴らしい」と評価。5000万ポンド（約70億円）の巨額で獲得したベン・ホワイトを含めた現在の守備陣において、タックルや空中戦、インターセプトといった主要項目の昨季のスタッツは、冨安がベストだと紹介した。

　さらに、ノーリッジ戦のように右SBとして機能することから、「（ミケル・）アルテタ監督の懸念の回答となるかもしれない」と称賛。「アーセナルには、正しい方向に導く能力と意欲を持つトミヤスという若くて才能あるDFがいる」と、名門復活の起爆剤となることに期待を寄せた。

　また、日本と欧州の双方をよく知る人物も、冨安の活躍に太鼓判を押した。北海道コンサドーレ札幌に所属する元イングランド代表のジェイ・ボスロイドは、ツイッターでサポーターから冨安のパフォーマンスについて質問されると「良いプレーだったね」と称賛している。

「今日のトミヤスはソリッドだった。非常に良いデビュー。素晴らしいゴールも決めかけた。アーセナルのファンは彼にとても満足していたね。彼はエネルギーと、何度か良いオーバーラップを見せた。DFの多くは守備で評価されるが、今日の彼はとても良いパフォーマンスだった」

【動画】ジェイが「素晴らしいゴールを決めかけた」と注目した冨安の衝撃プレー
 

　元イングランド代表のコメントだけに、ボスロイドのツイートは現地メディアの注目も集めた。『HITC』が「日本を拠点とするストライカーがトミヤスのアーセナルデビューを評価」と紹介している。

　もちろん、まだ１試合を終えたばかりだ。アーセナルというビッグクラブだけに、重圧は計り知れない。まずは、18日の次節バーンリー戦で、冨安が再び好プレーを見せることに期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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