「トミヤスの道のりは全員の模範」ボローニャ指揮官は冨安健洋のアーセナル電撃移籍に何を思う?「無名でここに来て…」

2021年09月13日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「彼はこの2年で大きく飛躍した」

ボローニャからアーセナルへステップアップを果たした冨安(左)。ミハイロビッチ監督(右)の目にはどう映ったのか。(C)Getty Images

 絶大な信頼を寄せていた選手が、移籍市場最終日にいなくなれば、そのショックは小さくないだろう。だが、ボローニャのシニシャ・ミハイロビッチ監督は、すでにページをめくっている。前を向く指揮官は、残ったチームの奮起を求めた。

 ボローニャは8月31日、冨安健洋をアーセナルに売却した。最終ラインの全てのポジションをこなす日本代表DFは、ミハイロビッチがここ2シーズンで重用してきた選手だ。

 イタリア『TUTTOmercatoWEB』によると、ミハイロビッチは9月12日の会見で、冨安の退団について「見方による。2年前に実質無名でボローニャに来て、欧州のビッグクラブから呼ばれた選手の見方からすれば、とてもポジティブなことだ」と話した。

「私からすると、最終ラインの全てのポジションをカバーし、より保証を与えてくれていたDFのひとりをマーケット終了間際に失った。最高じゃないよね。ただ、短期間で彼がアーセナルに辿り着いたのなら、それは私やスタッフ、スカウト部門の功績でもある」

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 そのうえで、セルビア人指揮官は「我々が強くなったのか、弱くなったのかは、これから見てみなければ分からない。トミヤスの道のりは全員にとっての模範にならなければいけない」と続けた。

「そのメンタリティーや学ぶ意欲のおかげで、彼はこの2年で大きく飛躍した。同じ期間ここにいる選手たちも同じことができるということだ。それができれば、チーム全体に役立ち、私たちはさらに強くなる。リーグ戦は長い。様子を見よう。私は彼ら全員に多くを期待している」

 前節で強敵アタランタを相手にスコアレスドローを演じ、1勝1分けのボローニャは、13日にホームでヴェローナと対戦する。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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