鮮烈デビューの冨安健洋が記録したダントツのスタッツとは? “1日半”でアーセナルの弱点をカバーした「驚異のポテンシャル」

2021年09月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

もう何試合かこのチームでプレーしているかのようだった

ほぼぶっつけ本番で新天地デビューを飾った冨安。(C)Getty Images

 上々の初戦だった。

 今夏にボローニャからアーセナルへステップアップ移籍を果たした冨安健洋は、9月11日に開催されたプレミアリーグ第4節のノーリッジ戦で新天地デビューを飾った。

 加入が決定したのは、移籍市場最終日の8月31日で、すぐ日本代表の活動があったため、チームに合流したのは試合の直前。ミケル・アルテタ監督いわく、「トレーニングに参加したのは1日半だけ」だった。

 それでも、指揮官が右SBのスタメンに抜擢した22歳は、その期待に応えて、持ち味を存分に発揮した。1対1の守備の強さ、冷静な対応、落ち着いたビルドアップ、果敢な攻撃参加……。もう何試合かこのチームでプレーしているかのようだった。

【動画】「皆を驚かせた」と英紙が注目した冨安の衝撃プレー
 
 とりわけ際立っていたのが、エアバトルの強さだ。データサイト『Whoscored.com』によれば、空中戦の勝利数は両チームトップの「7回」。アーセナルで次に多かったのが、唯一のゴールを決めたピエール=エメリク・オーバメヤンの3回だから、ダントツだったのだ。

 アーセナルといえば、セットプレーの守備やロングボールの対応の拙さがたびたび指摘されてきた。合流から1日半で、いきなりそのウィークポイントをカバーしたこのDFのポテンシャルはやはり驚異的だ。

 ここまで3戦全敗、0得点・9失点だったチームが、1―0の完封勝利。まだ1試合とはいえ、若きサムライ戦士が加入した効果が早くも表われていると言えるだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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