【J1採点&寸評】広島×山形|エース佐藤が爆発。計5ゴールを奪った広島が圧勝を収める

2015年06月21日 サッカーダイジェスト編集部

佐藤が前人未到のJ1&J2通算200得点を達成!

【警告】なし【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】佐藤寿人(広島)

【試合内容】
 チーム全体で前へと推進した山形は、ルーズボールへの反応でも勝り、攻勢に試合を進める。しかし26分、一瞬の隙を突かれて失点すると、前半のうちに4失点と厳しい展開に。
 
 最初の45分間で大量リードを奪った広島は、69分に1点を返されるも、終了間際に野津田がチーム5点目をゲット。圧巻の強さで山形を寄せ付けず、圧勝を収めた。
 
【チーム採点・寸評】
広島 7
立ち上がりは山形の勢いに押されたが、佐藤の先制弾で流れを変え、鋭いカウンターとサイド攻撃からゴールを積み上げた。第1ステージのタイトルは逃すも、1試合を残して勝点33は立派な数字だ。
 
山形 4.5
勢いよく試合に入ったが、先制点を献上。意気消沈したところを畳み掛けられ、前半に勝負を決められた。失点しても自分たちで立ち直っていく強さが足りなかった。
 
【広島|採点・寸評】
GK
1 林 卓人 7
4分、8分と立て続けに訪れたピンチをしっかりとセーブ。さらに36分の決定的な場面も阻止。大勝劇の立役者の一人だ。
 
DF
37 宮原和也 6
守備で穴を開けず、ポゼッションのバタつきもなかった。塩谷の不在を感じさせないプレー内容だった。
 
5 千葉和彦 6
いつもとは顔ぶれが異なる最終ラインだったが、破たんさせることなく統率。中央で盤石の働きを見せた。
 
4 水本裕貴 6.5
的確な判断で攻撃に絡んでいき、2点目はゴール前に駆け上がってアシスト。積極的な姿勢が前面に出ていた。
 
MF
14 ミキッチ 6
エネルギーは最後まで切れなかった。強引な突破を仕掛けてキム・ボムヨンを押し込んでいき、守備にも奔走した。
 
8 森﨑和幸 6
山形のプレスを受けて、らしくないミスもあったものの、リードしてからは落ち着きを取り戻した。
 
6 青山敏弘 6
判断の鈍さやミスの多さも目立ったが、先制点のアシストは、この男にしかできないスペシャルなパスだった。
 
18 柏 好文 6.5
切り替えして右足でクロスを送る得意のパターンで山形ゴールを脅かし続けた。柴﨑とのコンビは抜群。
 
9 ドウグラス 6.5
身体の強さで相手を押さえつけてキープし、前を向いてゴールへ向かった。だが状況判断が悪く、シュートの精度も低いままだったのは残念。
 
30 柴﨑晃誠 7
巧みなポジション取りで起点になり、柏とのコンビで左サイドを攻略。佐藤の陰に隠れる形になったが、1得点・1アシストの活躍。
 
FW
11 佐藤寿人 7.5
26分、史上初となるJ1・J2通算200得点を記録すると大爆発。前半だけで6度目のハットトリックを達成。まさに"佐藤寿人の日"だった。
 
交代出場
FW
29 浅野拓磨 6
シュートを4本放って、そのうちの2本は決定機となったが、山岸にストップされた。フィニッシュ時の冷静さを佐藤から学んでいきたい。
 
MF
28 丸谷拓也 ―
決定的なチャンスを逃してしまったのは悔しいが、球際の強さや運動量を発揮。安定感のあるプレーを見せた。
 
MF
24 野津田岳人 6
出場直後から果敢にゴールに向かってプレー。ドウグラスのパスを冷静に流し込んでネットを揺らした。
 
監督
森保 一 6.5
攻撃面の連係が向上していることを示す大勝を飾った。もう少し佐藤を長い時間、見ていたかったが……。

次ページ途中出場の中島がファーストプレーで一矢報いる。

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