「3度目のオファーで本気だと分かった」ルカクがチェルシー復帰の舞台裏を明かす!「もはやミラノは頭になく…」

2021年09月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

インザーギ監督に直談判も

ルカクがチェルシー復帰の舞台裏を語った。(C)Getty Images

 今夏にチェルシーへ復帰したベルギー代表FWロメル・ルカクが、移籍の舞台裏を語った。母国紙『HLN』のインタビューの内容を英紙『Daily Mail』が9月4日に伝えている。

 ルカクは、2011年夏にアンデルレヒトからチェルシーに加入するも、なかなか出場機会を得られず、WBAやエバートンへレンタル移籍を経験。14年夏に後者へ完全移籍をした。その後、エバートンで3年、マンチェスター・ユナイテッドで2年プレーし、19年夏にインテルに渡ると、抜群の得点力を存分に発揮。昨シーズンは24ゴールを挙げ、11年ぶりのスクデット獲得の立役者となった。

 しかし、インテルが深刻な財政難に陥ったこともあり、売りに出されたエースは、高額の移籍金を置き土産に、イタリアに別れを告げていた。

 28歳のストライカーは「チェルシーが本気だと分かったのは、彼らが3度目のオファーを出したときだった」と、交渉の裏側を明かした。

「最初は1億ユーロ(約125億円)を提示された。次に1億500万ユーロ(約131億2500万円)に(マルコス)アロンソを加えたもの。その後、彼らは1億1000万ユーロ(約137億5000万円)に(ダビデ)ザッパコスタを付けてオファーしたが、インテルは断ったんだ。

 だから練習後、(監督のシモーネ)インザーギのオフィスに行った。もはやミラノのことは頭になく、この機会を逃したくなかったからね。そして彼に頼んだんだ。合意してくれとね」
 
 やがて、交渉はまとまり、ビッグディールは実現。ルカクは自身のインスタグラムで、やり残したことのあるチェルシーでの再挑戦へ、こう率直な想いを明かしていた。

「この素晴らしいクラブに戻ることができて幸せだし、恵まれていると思う。長い旅路だった。以前来たときは学ぶことがたくさんあったけど、今はたくさんの経験を積んで、より成熟して戻ってきた。知っての通り、このクラブとの関係は自分にとって非常に大きな意味を持っている。子どもの頃からチェルシーを応援してきた。

 今、再びここに戻ってきて、チームがより多くのタイトルを獲得するために貢献できるのは本当に素晴らしいことだと思う。適切なタイミングで復帰することができたと思うし、一緒に多くの成功を収めたい」

 ルカクは先月22日に行なわれたアーセナルとの一戦で、復帰後初出場し、いきなり得点を記録。データサイト『Opta』によれば、2011年8月にデビューしてから9年360日、16試合目の出場で待望のチェルシー初ゴールとなった。まずは幸先の良いスタートを切った大型ストライカーは、意中のクラブで今度こそゴールを量産できるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】チェルシーデビューから9年360日!ルカクが復帰早々に決めた初ゴール(17秒~)

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