ブンデス日本人所属クラブの補強動向|シュツットガルト編「いよいよ酒井の居場所は…」

2015年06月19日 遠藤孝輔

酒井のJリーグ復帰は考えにくい。

昨シーズンは2部で2得点・7アシストを記録。精緻な左足クロスを武器とするこのハイゼが加わり、酒井のますます苦しい立場に。『ビルト』紙の報道では退団容認とも。 (C) Getty Images

シュツットガルト
2014-15シーズン成績 14位(9勝9分け16敗/42得点・60失点)
 
 最終節で残留を決めた昨シーズンからの巻き返しを期すチームは、ツォルニガー新監督の下でリスタートを切る。予想されるのは中~大規模の陣容刷新で、実際、守備陣の再編が水面下で進行中だ。
 
 バイエルンに電撃移籍したGKウルライヒの後継者は、リーガ・エスパニョーラで異彩を放ったポーランド代表のティトン(エルチェ)が濃厚。
 
 スポーツディレクターのドゥットの肝煎りでハイゼが入団した左SBは、フィンランドの至宝ウロネンにも触手を伸ばしており、いよいよ酒井は居場所を失いつつある。
 
 5月初旬にインタビューした際はドイツでのプレーへの強いこだわりを見せていただけに、Jリーグ復帰は考えにくいところだ。
 
 同じくチームを去る可能性が高いのは、CBの逸材リュディガー。ヴォルフスブルクが1000万ユーロ(約14億円)を超える移籍金の提示を検討しており、チェルシーも密かにスカウティング活動を続けている。
 
 流出の恐れがあるのは、前線のタレントも同様。チーム得点王のハルニク、伸び盛りの点取り屋ギンチェク、チャンスメーカーのディダフィとマキシム、かつてのエースであるイビシェビッチへの他クラブからの引きが強い。
 
≪今オフの移籍≫
[IN]
DFハイゼ(←ハイデンハイム=2部)
[OUT]
GKウルライヒ(→バイエルン)
DFアギ(未定)
DFライボルド(→ニュルンベルク=2部)
MFサラレル(→デュッセルドルフ=2部)
MFライトナー(→ドルトムント)◆
MFロメウ(→チェルシー=ENG)◆
◆=レンタルバック
 
文:遠藤孝輔
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