「正しいやり方ではなかった」移籍志願の鈴木優磨、“期限切れ”でSTVV残留となった心境を告白「この3か月はとても大変だった」

2021年09月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

退団した元ベルギー代表FWに感謝も

今夏の移籍が実現せず、残留することになった鈴木。(C)STVV

 今夏の移籍を志願していたベルギー1部シント=トロイデン(STVV)の鈴木優磨は、その希望を叶えることができなかった。

  昨シーズンのリーグ戦でチームトップの17ゴールを挙げて評価を高めた鈴木は、ステップアップ移籍を決断。チームのトレーニングには参加しながらも、試合には出場しない姿勢を貫き、ベルント・ホラーバッハ監督がぼやくこともあった。

 そんな25歳のストライカーの元には、ともにベルギーの強豪であるクラブ・ブルージュとアンデルレヒト、ブンデスリーガのヘルタ・ベルリンなどからオファーが舞い込んだものの、セリエAでのプレーを望んで、拒否したと報じられていた。

 ドイツ2部のシャルケ入りも取り沙汰された移籍市場最終日の8月31日には、イングランド2部の名門ノッティンガム・フォレストからオファーがあったたようだが、これも拒絶したと英メディア『Inside Futbol』が伝えていた。

【動画】チームトップの17ゴール! 鈴木優磨の圧巻ゴール集
 そんななか、現地9月1日の夜に鈴木が自身のインスタグラムを更新。英語で現在の心境を綴った。

 冒頭で、「この3か月はとても大変でした。 しかし、この時期に私がしたことは正しい方法ではありませんでした」と自信の振る舞いについて記した鈴木は、もう一度STVVのために戦うことを宣言した。

「私は再び立ち上がって一生懸命働く必要があります。 STVVに関わっている皆さんのために、もう一度一生懸命頑張ります。 今シーズンの終わりに良い結果を出すため、選手、すべてのスタッフ、そしてサポーターとともに挑戦します。すべてのサポーターが私たちの勝利をサポートしてくれることを願っています」

 そして最後に、今年の1月にSTVVに加入し、鈴木と息の合ったプレーを見せた"相棒"イロンベ・ムボヨに感謝のメッセージを送った。34歳の元ベルギー代表FWは、8月31日にヘントへの移籍が決定していた。

「困難な状況でも、いつも時間をかけて支えてくれたムボヨさんに心から感謝しています。 彼はSTVVに来て以来、私をサポートし、救ってくれました。 人として選手として、いつもあなたを応援しています。頑張ってムボヨさん」

 鈴木の退団を見越し、クラブは林大地(←サガン鳥栖)と原大智(←アラベス)を獲得した。結果的に残留したため、日本人ストライカーが、ポジションを争うことになった。鈴木は再び信頼を取り戻して競争を勝ち抜き、昨シーズンのようなゴール量産ができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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