「ファンが望む姿そのもの」板倉滉に本拠地デビュー戦で送られたサポーターからの拍手。現地記者も絶賛したその理由とは?

2021年08月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

本拠地デビュー戦で2万5000人のファンと"遭遇"

新天地での評価が上々の板倉。(C)Getty Images

 現地時間8月28日に行なわれたドイツ2部リーグの第4節シャルケ対デュッセルドルフ戦で、今夏にシャルケに加入した板倉滉が初先発。3バックの真ん中で87分までプレーし、3-1の勝利に貢献。チームに3試合ぶりの白星をもたらした。

 新型コロナウイルスの影響で入場制限がかかりながらも、半数である2万5000人のサポーターが集結したフェルティンス=アレーナで本拠地デビューを飾った板倉は、試合後のクラブの公式インタビューに登場。「試合の前にどんなものか想像はしたけれど、期待以上だった」と明かしている。

「シャルケには素晴らしいサポーターがいることは知っていたし、先輩である内田篤人さんからも聞いていたけれど、実際に彼らに会うことができて、すごく驚いたし、びっくりした。(試合中に何度も自身のプレーに拍手を送られて)とてもうれしかった。試合終了のホイッスルが鳴った後は最高の気分だった」

 また、クラブアンバサダーを務める内田氏の存在にも改めて触れ、「僕を待っているのは素晴らしいクラブだと言ってくれたし、今もこのクラブを愛していると言っていた。それを聞いて、僕が決断することは難しくなかった」とコメントしている。
 
 そして、サポーターから送られた拍手は「彼への期待の表われだ」と現地紙『Münsterland Zeitung』のフランク・レジンスキ記者が綴っている。

「コウ・イタクラとダーコ・チュリノフは加入して間もないが、ディミトリオス・グラモジス監督は彼らに絶大な信頼を寄せている。そして彼らのプレーは、シャルケのサポーターがチームに望んでいる姿そのものだった。イタクラは86分で痙攣のためにピッチを去らなければならなかったが、ロイヤル・ブルースでのデビュー戦ですべてを捧げてプレーする彼の姿は、ファンの心に届いた」

 ドイツで有数の名門クラブながら昨シーズンは2部に降格。だが、1年での1部昇格を目指し、クラブは少しずつ調子を上げている。その一因に、グラモジス監督が「最終ラインに安定をもたらす」と高く評価している24歳の日本人DFが関与していることは間違いない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【写真】初先発を飾った板倉の躍動感! デュッセルドルフ戦の様子

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