「無名でここに来て、プレミアに…」冨安健洋の去就にボローニャ指揮官が言及! 「彼はとことんプロ」

2021年08月28日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

次節対戦のアタランタが「また獲得したがるかも」

冨安本人もプレミア行きを希望しているというが、ボローニャは安売りしない姿勢を見せている。(C)Getty Images

 冨安健洋が所属するボローニャは、8月28日にセリエA第2節でアタランタと対戦する。クラブは27日に招集メンバーを発表。冨安が今季初めてリストに名を連ねた。

 夏を通じて去就が取りざたされてきた冨安。イタリアのメディアは、以前から噂されるトッテナムやレスター、ウェストハム、ウォルバーハンプトンといったクラブからの関心を伝えつつ、ボローニャが望む2500万ユーロ(約31億5000万円)のオファーが届いていないと報じている。

 クラブのクラウディオ・フェヌッチCEOは以前、代役確保の時間がないマーケット終盤に放出することはないと話した。だが、何があるか分からないのは、今夏のリオネル・メッシやクリスチアーノ・ロナウドの移籍が示している。

 イタリア『TUTTOmercatoWEB』によると、チームを率いるシニシャ・ミハイロビッチ監督は、前日会見で「彼にはここにいる限り、とことんプロであるべきと分からせようとしている」と話した。
 
「もしも彼が移籍することになっても、私は満足だよ。彼は無名でここに来たのに、プレミアリーグに行くかもしれないのだからね。そして残ることになったら、われわれのためにうれしく思う。どうなるか、われわれは待つよ」

 東京五輪に出場した冨安は、20日にチームと合流した。イタリアに戻ってまだ1週間。当然、開幕戦も欠場しており、コンディションは万全でないとみられている。

 ミハイロビッチは「明日は連れていく。われわれは少し緊急事態だから」と、チーム事情もあって冨安を招集すると明かしたうえで、「ただ、起用するかは少し疑問だ」とつけ加えた。

「彼のプレーを見て、アタランタがまた獲得したがるかもしれないしね」

 去就が不透明な中で、冨安がピッチに立つことはあるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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