シティ移籍から急転直下…C・ロナウドはなぜユナイテッド復帰を決断したのか?

2021年08月28日 サッカーダイジェスト編集部

「新たな成功の時代に向けて構築されている」

12年ぶりのユナイテッド復帰を決断したC・ロナウド。その理由とは…。(C)Getty Images

 現地時間8月27日、マンチェスター・ユナイテッドは、ポルトガル代表FWクリスチアーノ・ロナウドの移籍について、ユベントスと合意に達したことを正式に発表した。

 2003~2009年までの在籍6シーズンで292試合・118ゴールをマークしたレジェンドは、実に12年ぶりの復帰となる。

 だが、27日の早朝まで、C・ロナウドの獲得に近づいていると報じられていたのは、お隣りのマンチェスター・シティだった。本人も移籍に前向きとされ、あとはクラブ間交渉次第と見られていた。

 それが、なぜ急転直下で、他でもない宿敵ユナイテッドへ移籍することになったのか。CR7の心を動かしたのは、恩師からの一本の電話だった。

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 マンチェスターの地元紙『Manchester Evening News』によれば、金曜の朝、C・ロナウドとの契約に関心のあるクラブはシティだけだと見られていた状況で、元ユナイテッドの指揮官である名将サー・アレックス・ファーガソンが、教え子に電話を掛け、復帰を促したという。

 ファーガソンは18歳のC・ロナウドをポルトガルのスポルティングから引き抜き、押しも押されもせぬスターへと育て上げた、いわば父親のような存在だ。その御大が連絡をした後、ユナイテッドは「交渉が長引いているシティから、C・ロナウドを"ハイジャック"する」ためのオファーを用意。この動き以降、シティは興味を失ったという。

 また同紙は、クラブ関係者の話として、「ロナウドは、トロフィーを獲得せずに4年以上経ったにもかかわらず、ユナイテッドが新たな成功の時代に向けて構築されていると信じている」と綴っている。

 ファーガソンが築いた黄金期が終わり、長らく過渡期が続いているユナイテッド。その古巣で新たな時代の旗頭になる――。そんな思いが、新たなモチベーションを搔き立てたのかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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