古橋亨梧へ人種差別行為をしたファンが所属するサポーターグループが沈黙を破る!「関わった全員を許さない」

2021年08月25日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

週末に対戦する宿敵レンジャーズのファンの動画が問題に

7戦6発と好スタートを切り、セルティックファンの心をがっちりつかんでいる古橋。(C)Getty Images

 セルティックの古橋亨梧に対する人種差別行為の問題で、処分されたファンが属するサポータークラブが沈黙を破った。地元メディアの『Glasgow Times』が報じている。

 古橋はこの夏、セルティックに移籍。ホームでのリーグデビュー戦でハットトリックを飾るなど、公式戦6試合で6ゴールと爆発し、メディアやファンからの評価を高めた。

 ライバルで大ブレイクしたニューフェイスに刺激されたのか、セルティックの宿敵レンジャーズの一部サポーターは愚かな行為を働いた。SNSに投稿した動画では、移動中のバスの車内で人種差別的な歌を歌い、アジア人に対する差別を意味するジェスチャーをしていたことが分かったのだ。

 人種差別行為の発覚で、レンジャーズは調査に乗り出し、該当のサポーターを特定。永久に入場禁止処分とすることを発表した。さらに、所属のサポータークラブ「Westwood Rangers Supporters Club East Kilbride」の今後のチケット受け取りも禁止すると明かしている。
 
 Glasgow Timesによると、同サポータークラブの幹部は8月24日、フェイスブックのクラブアカウントで「我々のサポーターバスの中で撮影され、ソーシャルメディアで出回った不快な動画について、声明を出さなければいけないと考えた」と投稿している。

「動画内のことは、まったく受け入れられない。関わった全員が永久入場禁止処分を受け、二度とバスで移動することを許されない。わたしは40年以上にわたって関わり、ファミリークラブであること、あらゆる年代の多くのメンバーが在籍していることから、自分たちをいつも誇ってきた。動画内の人たちの見解と行動が、わたしや他メンバーのそれと異なることは保証できる」

「われわれはクラブの決定を受け入れた。クラブと協力して前進し、サッカーだけでなく社会全体においてこのような振る舞いが許されないと全員に繰り返していく」

 古橋をはじめ、あらゆる選手、そしてあらゆる人が、差別で傷つけられることがなくなるのを願うばかりだ。
 
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

【PHOTO】移籍直後から得点量産中!セルティックで活躍する古橋亨梧を特集!
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事