「日本人は落胆している」去就注目の冨安健洋、プレミア移籍は絶望的と伊紙報道「ボローニャを満足させるクラブはない」

2021年08月25日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「代理人はプレミアリーグ移籍を後押ししたが…」

開幕戦はベンチ外となった冨安。このままボローニャで3年目のシーズンを送ることになるのか。 (C)Getty Images

 移籍市場が閉まるまで、約1週間となった。冨安健洋は、ボローニャで調整を続けている。

 22歳の日本代表DFは、今夏を通じて移籍の可能性が騒がれてきた。国内ではアタランタ、国外ではトッテナムをはじめとするプレミアリーグ勢の関心が報じられてきたが、取引はまとまっていない。

 ボローニャの評価額は2000万ユーロ(約25億円)とも2500万ユーロ(約31億3000万円)とも言われるが、いずれにしてもクラブが求める金額を提示したクラブがないのは確かだろう。

 本人は「高い環境があるならトライしたい」と口にしたものの、明言はしていない。だが、イタリアやイギリスの一部メディアは、冨安がプレミアリーグ移籍を望んでいると報じてきた。

 しかし、"締め切り"は近づきつつある。そして現時点で、有力な買い手はいないのかもしれない。

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 イタリア紙『Corriere dello Sport』は8月24日、「代理人はプレミアリーグ移籍を後押ししたが、現時点でボローニャを満足させるホットなクラブはない」と報じた。

「魅力的な提案を自分の代理人からされたが、現実には、ボローニャにオファーがまったく届かず、結果としてセンセーショナルな方向転換がなければ、未来は少なくとももう1年ボローニャと考えなければならない。日本人は落胆している」

 もしも選手自身が強くイングランド行きを望み、残留という結果に終われば、落胆はするかもしれない。ただもちろん、新シーズンを戦い抜く準備に抜かりはないだろう。『Corriere dello Sport』紙は先日、残留することになっても、冨安のプロ意識に疑問符はつかないと報じている。

 東京五輪を終え、バカンスを経てボローニャに戻った冨安は、23日も別メニューで調整した。マーケット終盤に大きな動きがないかを待ちながら、まずはチームメイト同様のコンディションを取り戻すことが最優先となる。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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