浦和が鳥栖に2-1で会心の勝利!明本が先制弾、新加入の江坂は1ゴール・1アシストの活躍

2021年08月14日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

待望の追加点が生まれたのは84分

先制点を決めた明本。見事なゴールだった。(C)J.LEAGUE PHOTOS

 浦和レッズは8月14日、J1第24節でサガン鳥栖と対戦。2-1で勝利を収めた。

  浦和は4-2-3-1システム。GKは西川周作。最終ラインは右から酒井宏樹、岩波拓也、槙野智章、西大伍。2ボランチには伊藤敦樹と平野佑一。右サイドハーフに田中達也、左サイドハーフに大久保智明、トップ下に江坂任。1トップには明本考浩が入った。

 この夏に加入した酒井と平野はこの試合が浦和デビューとなる。またベンチには同じく新加入のアレクサンダー・ショルツが入った。

 対する鳥栖はアンカーを置いた3-5-2システム。GKには朴一圭、3バックは右から島川俊郎、エドゥアルド、大畑歩夢。右ウイングバック飯野七聖、左ウイングバックに中野嘉大。アンカーに樋口雄太、インサイドハーフに白崎凌兵と仙頭啓矢。2トップには山下敬大と小屋松知哉が並んだ。

 鹿島から加わった白崎は移籍後初出場となり、同じく鹿島から加入した小泉慶がベンチ入りした。また指揮資格停止処分を受けていた金明輝監督は公式戦3試合ぶりの指揮となった。

 序盤から一進一退の攻防が続くが、浦和は徐々にボールを握られていった。素早い寄せでボールを失うと流動的な鳥栖のパスワークに後手に回るシーンも見られた。4分に山下にシュートを浴びせられると、5分にはその山下から中野へのチャンスを作られた。

 それでも浦和はトップ下の江坂を中心に攻撃を展開していく。さらに右SBの酒井も果敢な攻め上がりを見せた。

 すると36分、槙野からの縦パスを受けた江坂が巧みに胸でコースを変えてゴール前への展開。そのパスを受けた明本が冷静にゴールに流し込み、浦和が先制に成功する。
 
 しかし前半アディショナルタイム、相手の右ウイングバック飯野からのクロスを山下に決められて同点に。1-1で試合を折り返した。

 後半早々にチャンスを作ったのは浦和だった。51分、江坂→田中へとつなぐと、田中から逆サイドへとクロスを供給。それを大久保が頭で折り返すと、走り込んでいた江坂がシュート。惜しくもGKに止められ、追加点とはならなかった。

 その後は58分に山下、59分、60分にはいずれも小屋松にシュートを放たれ、立て続けにピンチを迎えながらも、大久保のドリブルなどから前線にボールを運んでいった。

 待望の追加点が生まれたのは84分。ペナルティエリア内で明本が倒されPKを獲得すると、これを江坂がしっかりと決めて値千金のゴールを奪うのだ。

 終盤には鳥栖に猛反撃を受けるものの、これをディフェンスリーダーの槙野を中心に冷静に受け流していった。

 このまま試合は2-1でタイムアップ。浦和は3連敗を阻止し、4試合ぶりの勝利を掴んだ。一方の鳥栖は5試合ぶりの黒星。浦和を含めた後続との差を縮めることになった。

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)

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