「受け入れられない脅迫だ」ルカクの代理人が誹謗中傷に怒り!「金銭的利益のためだけに移籍したのではない」

2021年08月14日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「特別で唯一無二のクラブだった」

ルカクは2014年以来、7年ぶりのチェルシー復帰となる(13-14シーズンはエバートンにレンタル)。(C)Getty Images

 愛した選手の移籍は、ファンを悲しませる。怒りを覚えるサポーターもいるだろう。だが、それを誤った形で発散することは許されない。

 インテルからチェルシーに移籍したロメル・ルカクの代理人であるフェデリコ・パストレッロが、現地時間8月13日にインスタグラムを更新し、家族が脅迫されたことを告白。そのうえで、チェルシー移籍を決断したルカクの想いを語った。

 パストレッロは「フェイク、当てつけ、誹謗中傷、我々が受けた(例えば私の家族や娘たちに対する)脅迫は受け入れられない」と強調。「ルカクの移籍が金銭的利益のためだけに『企まれた』『強いられた』とする物語は論外」と指摘している。

「ルカクがインテルでの経験や契約状況、クラブ状況に関して公に不満や不自由を表したことがないというなかで、チェルシーの関心は本当に最初から彼の心に触れた。彼にとって特別で唯一無二の何かを表すクラブだからだ」

 さらに、パストレッロはルカクが18歳でチェルシー入団を果たしながら、結果を残す前に去ることになった経緯に触れ、「これは彼の頭と心の中にずっと残る挑戦だった。想定外に再挑戦の機会が訪れたとき、彼はほとんど信じていなかった」と続けている。
 
「彼は模範的プロらしく、再びその挑戦を受け入れると決めた」

 また、パストレッロは「信じようが信じまいが、サポーターの愛情やミラノの街との特別な絆から、彼は長く考えた」と、選手が移籍に頭を悩ませたことを明かしつつ、「決めてからは断固たる決意で進めた」と述べている。

 一方で、インテルのジュゼッペ・マロッタCEO、ピエロ・アウジリオSD、そしてシモーネ・インザーギ新監督は、ルカク慰留のためにできる限りをしたとの見解も示した。

「マロッタ、アウジリオ、そして直接尽力したインザーギは、この移籍を避けるために全力を尽くしたと保証できる。だが、彼らが決められる範囲以上の状況があり、オーナー指示によった」

 インテルが財政事情からベルギー代表FWを手放すことになったのは周知の通りだ。クラブに怒るファンは少なくない。そして選手と代理人に怒りの矛先を向ける者もいる。その是非はともかく、脅迫が許されないことだけは確かだ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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