インターハイは大津の“大型ストライカー”小林俊瑛に注目! ライバルとJリーガーからの学びを糧にプロ入りを目指す

2021年08月13日 安藤隆人

タレント集団の中で最前線に君臨する2年生

大津のFW小林は192センチの大型ストライカー。ポテンシャル抜群の2年生だ。写真:安藤隆人

 今年のインターハイで優勝候補に挙げられる大津は、非常に魅力的なタレントを揃えている。GK佐藤瑠星、MF森田大智などの3年生が軸となるなかで、最前線に君臨する192センチの大型ストライカー・小林俊瑛が注目を集めている。

 2年生である彼は、圧倒的な高さを誇る空中戦の強さはもちろん、足もとの技術やフリーランニングの質も高い。さらに動きながら起点を作ったり、シンプルにフィニッシュに持ち込める選手でもあり、その素材感は抜群だ。

「大迫勇也選手はポストプレーが上手いので参考にしていますし、今一番注目をしているのは川崎フロンターレのレアンドロ・ダミアン選手。動き出しもいいし、手の使い方もうまくて、腕を使って自分の優位な体勢に持っていく。さらに、一回相手の視野から消えて飛び込んだり、身体操作のバリエーションが豊富なので、かなり参考にしています」

 こう語るように非常に勉強熱心な彼は、自分の身長の高さに溺れることなく、その強みの生かし方をきちんと常に考え、創意工夫をしているのが将来性を感じさせてくれる。
 
 加えて、彼には絶対に負けたくないライバルがいる。1人は同じ2年生で鹿児島県の神村学園に所属するストライカー、福田師王だ。中学時から注目選手として脚光を集め、昨年は1年生ながらインターハイ、選手権に出場している。

 すでにJ1の複数クラブが熾烈な争奪戦を繰り広げている福田に対し、「僕も高卒プロを目指しているからこそ、彼に注目が多くいって本当に悔しい」と語る一方で、「福田選手は動き出しが僕よりうまいし、ボールキープもいいし、クロスの入り方もうまいのでゴールが取れている。そこは僕の中に吸収をして、自分の良さに変えていきたい」と学ぶ姿勢も忘れていない。
 

次ページ「2人とも面白い存在」監督も絶賛するライバルとの競争

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事