インターハイがまもなく開幕! “打倒・青森山田”の有力候補は? 流経大柏、前橋育英、大津など好チームが揃い踏み

2021年08月12日 松尾祐希

2年ぶりの開催へ、8月14日にいよいよ開幕!

16年ぶりのインターハイ制覇を狙う青森山田。優勝候補の対抗馬として名乗りを上げるのは…。写真:滝川敏之

 2年ぶりに開催される夏のインターハイ。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響により中止となったが、今年は福井県で9日間の日程で行なわれる。

 今夏はレギュレーションが変更された。以前は3回戦と準々決勝の間に休養日を設けて3連戦ずつで実施していたが、今回は最大で2連戦。1回戦を2日間に分けて消化し、2回戦の後に休養日を設ける。その後、3回戦と準々決勝、準決勝と決勝を連戦で消化。17人のメンバーで35分ハーフを戦う方式に変わりはないものの、休養日が増えたことで選手たちの負担が軽減されるのは間違いない。

 新たな施策が導入された今大会。2005年にインターハイを制して以降、夏の日本一から遠ざかっているが、優勝候補筆頭は青森山田だろう。今季はU-18高円宮杯プレミアリーグEASTで、リーグ新記録となる開幕7連勝を記録し、首位を快走している。

 U-20日本代表候補の松木玖生(3年)、U-18日本代表候補の宇野禅斗(3年)で組むダブルボランチの安定感は抜群。脇を固める攻撃陣も盤石だ。2トップを組む渡邊星来(3年)と名須川真光(3年)は身体の強さと得点感覚に長け、右サイドハーフの藤森颯太(3年)もJクラブから注目されるアタッカーで、突破力とゴールセンスに定評がある。

 総入れ替えとなった守備陣も春先は不安を抱えていたが、ゲームを重ねるごとに安定感がアップ。三輪椋平(3年)、丸山大和(3年)のCBコンビを中心に、"青森山田らしい"ゴールを隠す守備が実践できるようになったのも心強い。
 
 どのチームからも「青森山田と対戦したい」という声が聞かれ、ライバル校は全力で"打倒・青森山田"を目指して挑む。

 では、対抗馬として名乗りを上げるのはどこか。最右翼に上げたいのは、プレミアリーグ勢の流経大柏だ。今季のリーグ戦では青森山田に0-3で敗れたものの、総合力は高い。キャプテンのFW渋谷諒太(3年)を軸に前線からハイプレスを仕掛け、2列目の選手もそれに追随してボールを追う。ボールを奪えば、ボランチの松本洋汰(3年)が質の高いパスをゴール前に入れ、MF高足龍(3年)など脚が使えるサイドプレーヤーが一気に畳み掛ける。

 そして、忘れてはいけないのは、Jクラブ注目の川畑優翔(3年)だ。昨冬にU-17日本代表候補に選出されたFWは、左右のサイドや中盤に降りてボールを収めるだけではなく、相手の背後への抜け出しにも秀でる。順当に行けば、青森山田と対戦するのは準決勝。攻守一体となった戦い方がハマれば、リベンジを果たすチャンスはある。
 

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