「自信を持って左サイドに立候補」三都主アレサンドロが選ぶ“日本代表・歴代最強ベスト11”

2021年08月13日 志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

長友は右サイドに置いたら面白そう

「MY BEST PLAYER」には三浦知良を挙げてくれた。

 1921年9月10日に創立された日本サッカー協会が今年で設立100周年を迎える。それを記念して、元日本代表の三都主アレサンドロ氏にオールタイム(1921~2021年)で日本代表の歴代最強ベスト11を選定してもらった。ここでは、三都主氏の"マイベストイレブン"を紹介する。

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 長友は左SBが定着したけど、右利きだから右サイドに置いたら面白そう。スピードとパワーでガンガン前に行けるのでね。それに負けないくらい僕も攻撃したい。「自分を選ぶのは恥ずかしい」なんて言わない(笑)。自信を持って左サイドに立候補します。

 中盤の選考は悩んだ。小笠原(満男)、遠藤(保仁)、本田(圭佑)などもいたけど、チームメイトとしてアイデアが豊富だと感じたヒデさん、俊輔と、香川に。

 逆に「MY BEST PLAYER」のカズさんは一緒にプレーしたかった想いが強い。ヴェルディ時代のプレーはテレビでよく見ていて、得点力の高さとドリブルスピードが印象深い。同じくヴェルディを支えたテツさんも凄かった。ガッツ溢れるリーダーは必要ですね。闘莉王も気持ちが強い。そういう選手は中央にほしい。その両脇は高さのある中澤と麻也ですね。

 GKはナラさん(楢﨑正剛)でもおかしくないけど、ブラジルに勝利したマイアミの奇跡の活躍も加味して能活さんかな。他のポジションも内田(篤人)や井原(正巳)さんなど本当は入れたかった選手がたくさんいます。あと監督は僕にSBという新境地を開拓してくれたジーコ。あの抜擢に困惑はなく、楽しかったですよ。

取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)

PROFILE
三都主アレサンドロ さんとす・あれさんどろ/77年7月20日生まれ、ブラジル出身。日本代表通算82試合・7得点。16歳から日本でプレーし、01年に日本国籍を取得。クラブでは清水や浦和、名古屋、栃木などで活躍した。

※『サッカーダイジェスト』2021年6月24日号より一部、加筆・修正して転載。
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