「僕よりも凄いCBは…」井原正巳が選ぶ“日本代表・歴代最強ベスト11”

2021年08月11日 志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

能活は日本が世界に近づいた最大の功労者

「MY BEST PLAYER」には川口能活を挙げてくれた。

 1921年9月10日に創立された日本サッカー協会が今年で設立100周年を迎える。それを記念して、元日本代表DFで98年のフランス・ワールドカップにも出場した井原正巳氏にオールタイム(1921~2021年)で日本代表の歴代最強ベスト11を選定してもらった。ここでは、井原氏の"マイベストイレブン"を紹介する。

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 長く日本代表に呼ばれ続けるのは本当に難しいので、実績を基準に選びました。この11人はみんな、監督が目指すサッカーを体現できる柔軟性を持っていますよね。

 とりわけ最多キャップのヤットは、監督がやりたいゲームプランを実際にピッチ上で組み立てる力が図抜けている。とにかくクレバー。ずっと日本でプレーしながら、海外組とのポジション争いに勝ち続けた点も見逃せないです。

 CBでは、僕よりもワールドカップで活躍した佑二のほうが凄いですよ。リーダーシップもある麻也は、ビルドアップを主武器に欧州トップレベルでも通用している。素晴らしいです。

「MY BEST PLAYER」に選んだ能活は、一緒に戦ったフランス大会から4回連続でワールドカップに出場したのは凄い。チームメイトとしても彼の努力を間近で見てきました。日本が世界に近づいた最大の功労者と言っていいでしょう。

 能活と一緒に代表を引っ張ってくれたのがヒデ。技術的な質に加えてフィジカルも、常に世界基準を意識していたのは、よく伝わってきましたね。代表でともにした時はまだ若かったですけど、すでに世界と戦っても恥ずかしくないポテンシャルを備えていたのが印象深い。

取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)

PROFILE
井原正巳 いはら・まさみ/67年9月18日生まれ、滋賀県出身。日本代表通算122試合・5得点。98年のフランス・ワールドカップで主将を務めたCBで、代表キャップ数は歴代3位。クラブでは横浜などで活躍。

※『サッカーダイジェスト』2021年6月24日号より一部、加筆・修正して転載。

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