現地時間８月８日に行なわれたスコティッシュ・プレミアリーグの第２節で、セルティックはホームにダンディーを迎え、６-０で完勝した。

　今シーズン初となるセルティック・パークでの試合で躍動したのが、今夏に加入し、本拠地デビューを飾った古橋亨梧だ。

　日本人ストライカーは３トップ中央でリーグ戦初先発を飾ると、アンジェ・ポステコグルー監督の起用に応え、20分、25分、そして67分にゴールネットを揺らし、ハットトリックを達成。ポステコグルー監督の就任後初勝利に大いに貢献した。

　衝撃のデビュー戦は、現地メディアの心もがっちりと掴んだ。英スポーツチャンネル『Sky Sports』は「キョウゴ・フルハシのハットトリックでセルティックが大勝利」と報じ、アイルランド局『RTE』は「セルティック・サポーターには、フルハシという新しいヒーローが誕生した」と称賛した。

　そして、ポステコグルー監督もその働ぶりを絶賛したと現地紙『Daily Record』が報じている。

「我々は良いサッカーをしたし、ハードワークをし、非常によく動いた。彼らの努力が報われたと思う。

　キョウゴは３ゴールを決めたし、おそらくもっと決められたはずだが、それにしてもディフェンス面での働きも素晴らしかった。観客を沸かせたのは、彼のエネルギーの賜物だ。ほかの選手たちもそのエネルギーに看過されて、90分間、手を緩めることはなかったのはうれしいことだね」
 

　また、ファンもその活躍ぶりに熱狂。イギリスでは一時、「Kyogo」がTwitterのトレンド１位に踊り出た。だが、ハットトリック達成はもちろん、現地ファンが最も注目したのは、試合中にマン・オブ・ザ・マッチが発表された瞬間の彼の振る舞いだったようだ。

　試合終盤、MOMに古橋が選出されたことがアナウンスされ、交代後にスタジアムの椅子に座っていた本人がモニターに大写しになると、サポーターから盛大な拍手が送られた。

　祝福を受けた日本人プレーヤーは照れ臭そうに笑い、周囲にぺこぺこと頭を下げながら、サポーターにも拍手を送り返した。その謙虚な姿に、現地のファンからは「なんてキュート」「彼の謙虚な姿勢がたまらない」「この日本人を一生愛する」といった称賛の声が上がっており、早くもファンの心をガッチリ掴んでいるようだ。
　
　チームは12日にEL予選３回戦第２レグのヤブロネツとのホーム戦、15日にリーグカップのハーツ戦と連戦が続く。公式戦３試合で４ゴールという結果を残した古橋は、さらに記録を伸ばすことができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】ハットトリックを達成した古橋の「３」ポーズ！ メモリアルボールを抱えて場内を一周

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