東京五輪世代の安部柊斗が三笘薫に刺激。スペイン代表MFペドリを“ヒント”に進化を遂げられるか

2021年08月08日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

三笘から大きなモチベーションをもらった印象も

東京五輪には参戦できなかったが、本格的なキャリアはここから。安部の進化に期待したい。写真:田中研治

 東京五輪での中断期間中、JリーグのFC東京でプレーする安部柊斗は日本とメキシコの3位決定戦をTV観戦したという(8月7日のオンライン会見でそう明かした)。同世代の選手たちが参戦した東京五輪だけに、安部も気になっていたのだろう。

 安部が東京五輪を観て刺激を受けたのが、同学年の三笘薫だった。大学時代も対戦しており、「ボールタッチが柔らかく、スピードの緩急のつけ方が上手い。タッチに関しては3人くらい囲まれても、自分が突破できるコースを瞬時に見つけて思い通りに抜けていくイメージ。一歩目がとにかく早い」と安部は評す。

 東京五輪での三笘の活躍については、「出場機会は少なかったですが、(メキシコとの3位決定戦で)点を取ったし、惜しいパスやシュートもあった」とコメントした安部は大きなモチベーションをもらっている印象もあった。
 
 また、東京五輪で日本を破ったスペインのMFペドリも、安部は気になったという。

「ボールをもらったら常に前を向くことを意識していた。自分もそういう意識でプレーしたい」

 ボールを受ける位置、タイミング、ちょっとした身体の向きで"見える世界が変わること"を、ペドリのプレーを見て気づいたのかもしれない。FC東京が今季後半戦で上位に食らいつくためには、ボランチの安部がより正確にアグレッシブに攻守両面の戦いに絡む必要がある。果たして、ここからどんな進化を遂げるか、東京五輪世代の安部に注目したい。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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