本田圭佑が東京五輪を総括!「選手たちのレベルは上がっている」一方で、課題に挙げたのは「指導者の力量」

2021年08月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

「客観的にみれば良くも悪くも無かった」

敢えて厳しいことも語った本田。(C)Getty Images

 東京五輪を見届けていた本田圭佑は8月7日、自身がCEOを務める会社などが運営している、音声コンテンツサービス「NowVoice」内で、日本代表の戦いを総括した。

 冒頭で4位に終わった今回の戦いを「客観的にみれば良くも悪くも無かった」とし、「選手たちのレベルは上がっている」と評価。その一方で、実力以上のものを出せず、まだまだ準備できる余地も残していると指摘した。

 メキシコ戦では、グループステージの際にもやられていたセットプレーについて、「とにかくニアを狙ってくる」のは分かっていたはずだが、思い切った対策を打てなかった点を指摘。3失点目のCKの際にも「ファーサイドは捨てていた」とし、ニアに4選手が入り込んでゴールを狙っていた場面を解説し、「日本もあのセットプレーは見習うべき」とした。

 疲労が隠せなかった日本代表の戦いを見て、「まずIOCがおかしい」として中2日で6試合を戦うスケジュールを組んだこと自体が間違っていると厳しく言及。その一方で「結果論にはなりますが」としたうえで、ターンオーバーを積極的に取るべきだったとし、こう語った。

「オーバーエイジは別として、僕も詳しく知っているワケではないですが、先発メンバーとベンチにいた選手たちとはトントンでしょ? 場合によっては組み合わせや対戦相手によって選手を変えていったほうがプラスになることもある」
 
 さらにこの大会を通して日本の一番の課題として挙げたのは指導者の力量だという。

「森保さんが悪かったわけではない」と前置きしつつも、「結果論で語られてしまう世界」として、「指導者が育つ環境がいまの日本にはない」点を持論を交えてこう熱弁した。

「今回一番課題だったのは、ここ一番の勝負強さだと思います。それは戦術でどうにかなる部分も大きい」
「選手のレベルは相対的に上がってきている一方で、監督の差が浮き彫りになった」

 実際に、戦力差はあったはずなのに拮抗した戦いとなった準々決勝のニュージーランド戦でその部分を強く感じたという。

「選択肢や引き出しというのはどう見ても少なかった。短期決戦で集まる時間も少ない代表チームの課題でもある。とはいえ、選ぶメンバーもある程度決めていたでしょうから、オンラインでもある程度マネージメントできると思う。今は戦術の話をしているので、出来ることは多かったはず」
 

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