『アタッキング・フットボール』の“コピー”では終わらない。マスカット新監督はマリノスをさらなる高みへ導けるか

2021年08月06日 サッカーダイジェスト編集部

やり方は踏襲していくが…

就任会見に臨んだマスカット監督。オーストラリア出身の47歳だ。写真提供:横浜F・マリノス

 J1の横浜F・マリノスは8月5日、ケヴィン・マスカット新監督の就任会見を行なった。

 18年シーズンより横浜で指揮を執っていたアンジェ・ポステコグルー前監督は、スコットランドのセルティックの監督に就任するため今年6月に退任。後任としてマスカット監督の就任が7月に発表されていた。

 マスカット監督はオーストラリア出身の47歳。現役時代は母国クラブで活躍した他、イングランドのクリスタル・パレスやウォルバーハンプトンでもプレー。引退後はポステコグルー監督の下、メルボルン・ビクトリーでアシスタントコーチを務めていた経験があり、13~19年シーズンは同クラブの監督に。昨年は6月から12月までベルギーのシント=トロイデンを率いていた。
 
 新指揮官はまず、「シーズンの途中ですが、責任感を持ってきました。F・マリノスに来れたことが嬉しく、楽しみにしています」と現在の心境を語り、新しい挑戦をこう意気込んだ。

「ポステコグルー前監督が築き上げたサッカーはF・マリノスのアイデンティティになっていると思います。まずは、彼がやってきたことを軸にチームを成長させていく。向上させていく」

 基本的には前監督が植えつけた攻撃的でスピーディな『アタッキング・フットボール』の踏襲を明言したマスカット監督。前述したとおり、ポステコグルー前監督の下でアシスタントコーチを務めていた経験があるだけに、そう難しいミッションではないだろう。

 ただ、「向上させていく」「詳しくは言えませんが、成長し続けることが大事」と言うように、単なる"コピー"で終わるつもりがないこともほのめかした。
 

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