冨安健洋は「ボローニャ残留の可能性高まる」と現地報道。“デッドライン”は8月20日?

2021年08月05日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「プレミア上陸を好んでいるであろうことも本当だ」

東京五輪でも活躍中の冨安。大会終了後すぐに始まる新シーズンでは、一体どこでプレーするのだろうか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 特に関心を寄せていた有力な2クラブが、それぞれ新たなDFを獲得する見込みとなれば、冨安健洋の去就に大きな影響を及ぼすのは当然だ。イタリア紙『Corriere dello Sport』は8月5日、日本代表CBが残留する可能性が高まっていると報じた。

 以前から冨安の移籍先候補と言われていたのは、トッテナムとアタランタだ。だが、トッテナムはアタランタからクリスティアン・ロメロの獲得に迫っている。そしてロメロを手放すアタランタは、ユベントスからメリフ・デミラルを買い取りオプションつきレンタルで獲得すると報じられているところだ。

 アタランタのジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督が、ロメロの後釜として冨安よりデミラルを望んだとの報道もある。いずれにしても、トッテナムとアタランタの補強を受け、『Corriere dello Sport』は「少なくとも現時点で、去るより残る可能性が大きいのを隠すのは無意味だ」と報じた。

ただこれまで、冨安本人はプレミアリーグ挑戦を望んでいると噂されてきた。同紙は、「アーセナルや別のイングランド勢が彼を気に入っており、選手の周辺(代理人)は毎日彼をプレミアリーグでプレーさせようと試みている」とも伝えている。

「トミヤスがボローニャに喜んで残留もするのは事実だが、特に自分の技術的特徴に合うと考え、プレミアリーグ上陸を好んでいるであろうことも本当だ」
 
 いずれにしても、ボローニャは安売りをしない路線を貫く姿勢と言われる。そしてクラウディオ・フェヌッチCEOは先日、チーム編成に関して「放出があるとしても土壇場ではない」と述べた。代役を確保する時間がないタイミングで売却する気はないということだ。

『Corriere dello Sport』は「今後2週間で何が起きるか知ることはできない。ボローニャがより安い額で満足しない限り、トミヤスは動かないというのが感触」と伝えている。

「代役獲得の時間がなくなるリスクを望まず、ある時点でトミヤスを市場から取り除くとフェヌッチは強調した。『残るか出るか』の日付は、開幕数日前の8月20日前後となるかもしれない」

 銅メダルがかかる8月7日の東京五輪3位決定戦が終われば、22歳の若きDFはしばしの休息に入る。その後、彼はボローニャに戻ることになるのか。今後約2週間の進展から目が離せない。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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