インターハイ不出場組から厳選した“裏ベストイレブン”! J1川崎内定のドリブラーや直接FKを担当するGKも!

2021年08月05日 吉田太郎

惜しくも本大会出場を逃した逸材を紹介!

インターハイ本大会にあと一歩のところで出場を逃した高校の中から厳選した“裏ベストイレブン”を紹介。(C)SOCCER DIGEST

 いよいよ夏の風物詩、インターハイ(全国高校総体)が福井県で8月14日に開幕を迎える。

 この大舞台に出場すべく都道府県予選に挑んだほとんどのチームが予選敗退を余儀なくされている。そのなかで惜しくもあと一歩のところで敗退を喫し、本大会出場を逃した逸材たちは数知れないが、ここではそんな不出場組から好タレントを厳選し、最強の"裏ベストイレブン"を作成。来る高円宮杯や選手権予選に向けて、要チェックの注目株を紹介する。

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 代表決定戦で敗れたチームの選手から11人を厳選した。GKはチームで直接FKも担当するキック性能と安定感を備えた栗村真尋(三重/海星)だ。

 DF中村優斗(埼玉/武南)は自陣ペナルティエリアでも飄々と相手をかわす技術力と、ボール奪取力が特長。1メートル86センチの2年生DF山田満一ムヤヤ(広島/崇徳)は部員10人という中体連校出身で経験は浅いが、何度もタックルを決める球際の強さと、高さが光るストッパーだ。竹野颯人(富山/水橋)はそのエネルギッシュな動きで、来春に閉校を控える水橋に勢いをもたらした。

 中盤中央はともに攻守で目立った金沢康太(群馬/桐生一)とペドロ・エンリケ・カンポス・ダ・コスタ(熊本/秀岳館)。前者は持ち味である読みの鋭い守備に加えて、桐生一の攻撃のバリエーションを増やし、強敵相手にも存在感を放った。後者もプレミアリーグ勢の大津相手に奪う・運ぶの強みを発揮した。
 
 聖和学園で"一番巧い"14番を背負い、県予選決勝でゴールを決めた永井大士(宮城/聖和学園)も選出した。右サイドの永長鷹虎(大阪/興国)は、J1川崎フロンターレ内定の左利きドリブラー。身体の成長とともにスピードが高まり、高校年代では阻止不可能なレベルに達している。

 左サイドの佐野健友(静岡/清水東)は、伝統校・清水東を予選決勝へ押し上げた文武両道の10番だ。

 FWは全国切符を懸けた予選準決勝でスーパーループ弾を決めるなど抜群の技巧を見せた松森堅誠(神奈川/湘南工科)と、結果はやや物足りないものの突き抜けたストライカーになる資質を持つ木原励(京都/京都橘)を選んだ。

 また、11人には入り切らなかったが、負けずとも劣らない素質十分のバックアップメンバーも紹介しておきたい。その6枠には、暁星国際初の県決勝進出に貢献したMF辻野悠河(千葉/暁星国際)をはじめ、GK谷口璃成(茨城/明秀日立)、DF濱崎聡馬(鹿児島/鹿児島城西)、MF古澤希竜(東京/堀越)、FW相澤デイビッド(新潟/日本文理)、鈴木斗真(山梨/韮崎)をセレクトした。

 そのほか、昌平のGK西村遥己とSB本間温士、MF荒井悠汰、怪我で欠場した帝京長岡のCB松村晟怜、帝京大可児の湘南ベルマーレ内定MF鈴木淳之介、大成のFC町田ゼルビア内定GKバーンズ・アントンらも今季の注目株だ。

選考・文●吉田太郎

【PHOTO】惜しくもインターハイ本大会出場を逃がした逸材たちを写真で紹介!

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