「高額なら仕方ない」「貴重なジョーカーを失う」ボローニャOBが冨安売却に見解。ステップアップは実現するのか

2021年08月03日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「ひとりの優れた選手に高額が提示されるなら…」

今夏、日本の若きDFリーダー冨安のステップアップは実現するのだろうか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 移籍市場は複雑極まりない。ひとりの選手の去就が、別の選手の去就にも影響する。

 トッテナムはアタランタのクリスティアン・ロメロ獲得に動いている。イタリアやイギリスのメディアによると、取引成立に近付いているようだ。実現した場合、22歳の今後にも関わるかもしれない。

 アタランタが冨安健洋を狙ってきたのは周知の事実だ。トッテナムも冨安獲りに動いたが、ロメロを獲得した場合、アタランタはその移籍金を日本代表DFに回すことが可能となる。

 ただ、イタリア『TUTTOmercatoWEB』などによると、アタランタにとって冨安はユベントスのメリフ・デミラル、リールのスフェン・ボトマンに続き、ロメロの後釜候補として3番手という。

 一方で、ボローニャはアタランタからの好条件を待っているだろう。冨安の後釜として、オーステンデのアルトゥール・テアテを狙っているが、獲得には冨安売却で得る資金が必要だからだ。
 
 その冨安の売却について、ボローニャの地元紙『Il Resto del Carlino』は、クラブOBの見解を伝えている。『tuttobolognaweb』によると、レナト・ヴィッラは「放出なら代わりに2人は必要だ」と話した。

「矛盾するが、彼の売却はより心配していない。ひとりの優れた選手に高額が提示されるなら、売るのは仕方がない」

 一方、マルセロ・カステッリーニは「トミヤス放出なら、貴重なジョーカーを失う」と述べている。

「上手く補うことが重要になるだろう」

 複雑に絡み合う糸がほどけ、若きサムライのステップアップへと繋がるのか。まずは、東京五輪が終わるのを待つ必要があるだろう。そしてその後の進展が注目される。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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