「上手いだけでは勝てない」なでしこ主将・熊谷紗希が涙「これが世界との差かな」【東京五輪】

2021年07月30日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

「じゃあ結果を出せたのかと言われると…」

個人としては世界基準のプレーを見せた熊谷だったが…。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 なでしこジャパンは7月30日、東京五輪の準々決勝でスウェーデンと対戦。1-3で敗れ、ベスト8での敗退が決まった。

 試合後の記者会見で、高倉麻子監督とともに登壇したキャプテンのDF熊谷紗希はまず、「今大会、予選リーグから簡単な試合はひとつもなかった。厳しい戦いが続くなか、チームとしてやれることは今日の試合にぶつけたつもりです」と切り出した。

 そして、「フランス・ワールドカップでの負け方と、今日の負け方を考えた時に、自分たちが上手くて支配できても、じゃあ恐いか、じゃあ結果を出せたのかと言われると、これがいまの世界との差かなと思います」と語り、涙ながらにこう続けた。
 
「世界で勝って行くために、何をするのかをもう一度考えるべきだし、上手いだけで勝てる相手ではない。自分たちのウィークな部分をどれだけ戦えるようにするかが、日本の女子サッカーの課題だと思います」

「日本開催でたくさんの人に見てもらえたと思いますし、なでしこジャパンを目指す子たちにもっと夢を与えたかった。日本の女子サッカーのためにも、もっと追及していかなければならないと思います」と締めくくったキャプテン。最後は、いつ通り気丈に振る舞った。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)

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