バルサが昨シーズンにブレイクした超新星MFにBチーム行きを命じる! 契約問題のこじれが原因

2021年07月29日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

選手サイドが主力クラスの年俸を要求

今年3月のオサスナ戦(ラ・リーガ26節)でトップチーム初ゴールを挙げ、メッシやデンベレの祝福を受けるイライシュ・モリバ(右)。(C)Getty Images

 バルセロナの超新星、イライシュ・モリバの契約延長問題が予断を許さない状況になっている。

 2003年1月19日生まれのイライシュ・モリバは、今年1月に18歳と2日でトップチームにデビューを果たし、昨シーズンは公式戦18試合に出場。1ゴール・3アシストを記録した期待の攻撃的MFだ。

 契約満了は22年6月。当然クラブは延長オファーを提示したが、エージェント会社を変えたばかりのイライシュ・モリバ側は、大幅な契約改善(年俸アップ)を要求。これに激怒したバルサは、その要求を突っぱねただけでなく、Bチーム行きを命じている。

 その姿勢は徹底しており、このプレシーズンは、トップチームどころかBチーム最初のテストマッチでも、イライシュ・モリバは招集メンバーから外されている。
 
 このクラブが取った措置について、現地ではさまざまな意見が飛び交っている。

 その多くは、昨シーズン終盤にブレイクしたとはいえ、まだなにも勝ち取っていない18歳に対し、要求通り主力クラスの年俸を支払うのは間違っているというクラブの決断に賛同するもの。ただ一方で、この強硬手段がイライシュ・モリバ側の態度を硬直化させ、問題をこじらせる恐れがあるという否定的な意見もある。

 現地の報道によると、すでにイライシュ・モリバのもとには現在の年俸の3倍を上回るオファーが他クラブから届いているという。一方、このまま問題が解決せずに開幕を迎えた場合、クラブは現在の年齢に相当するフベニール(17~18歳のカテゴリーのチーム)でプレーさせることも辞さない考えがあると報じるメディアもある。

 身体能力が高く、若い頃のポール・ポグバとも比較されるイライシュ・モリバは、ペドリやアンス・ファティとともに、将来のバルサを背負って立たなければならない選手だ。この件は今夏、問題が山積するバルサにおいて最重要テーマのひとつと言っても過言ではない。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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