【グループA第3節展望】日本対フランスは打ち合いに!? 南アはメキシコに2点差以上の勝利で逆転突破も

2021年07月27日 河治良幸

日本は引き分けでも首位でGS突破が確定

ここまで2戦連発の久保。フランス戦でもチームを勝利に導くゴールを決められるか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

▼フランス×日本
(7月28日/20:30キックオフ@横浜国際総合競技場)

 ここまで5得点・7失点のフランスだけに、打ち合いになる可能性もある。日本は引き分けでも首位でのグループステージ突破が確定するだけに、勝利を目指して前がかりにくるフランスに付き合う必要はない。

 ただ、あまり引いて守備を固める戦いを選択しても、チームの流れを止めてしまう。基本は高い位置からハメに行きながら、縦に運ばれた時にチームで意思統一して、引き込んだところで"デュエル王"遠藤航を軸にボールを奪ってカウンターというプランを取るのもありだろう。

 ここまで2得点の久保建英をはじめとしたアタッカー陣には引き続き期待がかかる一方、1トップのアンドレ=ピエール・ジニャクと相対するCBコンビの働きも重要になる。キャプテンの吉田麻也と相棒の板倉滉の連係も良くなってきているが、怪我から回復中の冨安健洋が初スタメンとなるか注目だ。
 
▼南アフリカ×メキシコ
(7月28日/20:30キックオフ@札幌ドーム)

 日本、フランスに惜しくも敗れて勝点0の南アフリカだが、もしメキシコに2点差以上で勝って、フランスが日本に敗れれば、逆転でグループステージを突破できる。最低でも2点が必要になることを考えれば、スタートから4バックを押し上げ、高速ドリブラーのルーサー・シンやCFのエビデンス・マクコパを中心に、攻撃的に戦うことが求められる。

 一方、2大会ぶりの金メダルを目指すメキシコも引き分けだと、他会場の結果次第で敗退になってしまうリスクもある。メキシコは日本戦でCBのホアン・バスケスが退場、左SBのエリク・アギーレが負傷しており、ハイメ・ロサーノ監督は少なくとも主力の二人を交代させないといけない。守護神ギジェルモ・オチョアや日本戦では不発だった10番ディエゴ・ライネスの働きはもちろんだが、チームの総合力が問われる。

文●河治良幸

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